- LINE怪しいアカウントは、金銭・個人情報・認証番号を求めた時点で警戒が必要です
- 知らない相手には返信せず、URLを開かずにブロック・通報するのが基本です
- 投資や副業へ誘われたら、LINE内の肩書きや利益画像だけで信用してはいけません
「知らない人から急にLINEが来た」「プロフィールは普通だけれど、なんとなく怪しい」。そんな違和感から、LINE怪しいアカウントの見分け方を調べている人は少なくありません。知らない相手だからといって、すべてが詐欺とは限りません。しかし、認証番号や個人情報を聞く、投資や副業へ誘う、外部サイトで支払いを求めるといった行動があれば、警戒したほうが安全です。
この記事では、怪しいLINEアカウントに多い特徴から、ブロック・通報のやり方、乗っ取りを防ぐ設定、すでに返信や送金をしてしまった場合の対応まで順番に解説します。迷ったときは「相手が誰か」より「何を要求しているか」で判断するのが大きなポイントです。

LINE怪しいアカウントの見分け方|まず確認したい7つの特徴
LINE怪しいアカウントとは、詐欺や迷惑行為、なりすましなどを目的としている可能性がある不審なアカウントのことです。名前やアイコンだけでは判断しにくいため、メッセージの内容や相手からの要求を合わせて確認します。
1つだけで詐欺と断定する必要はありません。ただし、複数の特徴が重なった場合は返信を止め、URLやファイルを開かないようにしてください。
知らない人から突然LINEが届く
最初に見るのは、「なぜ自分に連絡できたのか」です。知人の紹介、仕事上の連絡、店舗予約など心当たりがないのに突然メッセージが届いた場合は、相手の説明をそのまま信じないほうが安全です。
「久しぶり」「覚えている?」「電話番号が登録されていたので連絡しました」のように、相手の名前を明かさず返信を引き出すメッセージもあります。誰なのか確認したくなりますが、返事をすることで「使われているアカウント」と相手に分かる可能性もあります。
プロフィール名や写真と話の内容がかみ合わない
きれいな顔写真、有名人らしい名前、企業ロゴが設定されていても、それだけで本人確認にはなりません。画像はコピーできますし、表示名も自由に設定できるからです。
たとえば「投資会社の担当者」を名乗るのに会社名や所在地を答えない、著名人を名乗るのに公式サイトからアカウントの存在を確認できない場合は、不自然さが残ります。プロフィールより、外部の公式情報との一致を見ます。
すぐに投資・副業・儲け話へ誘導する
警戒度が高いのは、お金の話が早いケースです。「簡単な作業で日給3万円」「必ず利益が出る」「限定の投資グループを紹介する」といった誘いには注意してください。
警察庁も、知らないアカウントから届く投資・副業などのもうけ話や、グループチャットへの招待を注意すべき場面として挙げています。SNSから接触し、その後LINEへ移動して投資を勧める手口も確認されています。
認証番号・パスワード・個人情報を聞いてくる
LINEの認証番号、パスワード、メールアドレスなどを相手に伝える必要はありません。LINE公式ヘルプでは、登録情報や認証番号を聞き出したり、入力させたりする行為は詐欺だと案内しています。
「本人確認のため認証番号を送ってください」と言われても、絶対に伝えないでください。友人のアカウントから頼まれた場合も同じです。その友人自身が乗っ取られている可能性があります。
- LINEの認証番号を教えてと言われる
- 電話番号やパスワードを入力するURLが届く
- 身分証明書や銀行口座情報の画像を求められる
- 電子マネーや暗号資産で支払うよう指示される
「今すぐ」「今日まで」と異常に急がせる
考える時間を与えないのも、怪しいメッセージでよく見る特徴です。「24時間以内に手続きしないとアカウント停止」「今だけ利益保証」「今日中に入金」といった言葉で焦らせます。
LINE公式も、「今すぐ」「至急」「48時間以内」「アカウント停止」など、過度に緊急性を強調する文面に注意するよう案内しています。急かされたときほど、返信せず公式サイトを自分で開いて確認してください。
不自然なURLや外部サイトへ誘導する
見た目がLINEや大手企業そっくりのサイトでも安心できません。URLの一部だけに「line」などが入り、本物に見せかけるフィッシングサイトがあります。
届いたリンクからログインせず、必要な手続きが本当にあるのか公式アプリや公式サイトを自分で開いて確認します。短縮URLで行き先が分からない場合も、むやみにタップしないほうが安全です。
日本語や会話の流れに違和感がある
不自然な敬語や、こちらの質問とかみ合わない返信も判断材料になります。ただし、文章生成ツールなどを使えば自然な日本語も作れるため、「文章がきれいだから本物」とは判断できません。
| チェック項目 | 比較的安全寄り | 警戒したい状態 |
|---|---|---|
| 連絡の理由 | 具体的な心当たりがある | 理由が曖昧・突然届く |
| 本人確認 | 別の方法でも確認できる | LINE内の説明だけ |
| お金の話 | 特に求められない | 投資・副業・送金を急かす |
| 個人情報 | 聞かれない | 認証番号やパスワードを要求 |
| URL | 公式サイトで確認できる | 不審な外部サイトへ誘導 |
LINEで多い怪しいメッセージと詐欺の手口
怪しいLINEは、露骨に「お金をください」と始まるとは限りません。最初は雑談や親切な情報提供から入り、何日もかけて信用させるケースがあります。
LINE投資詐欺は利益が出ているように見せる
投資詐欺では、著名人や投資家の名前を使い、「先生」「アシスタント」など複数の人物が登場することがあります。グループ内では、ほかの参加者が「利益が出た」「先生のおかげ」と書き込み、安心感を作ります。
ところが、その参加者まで犯人側の可能性があります。偽の投資画面で利益が増えているように表示し、出金しようとすると「税金」「保証金」「解除手数料」などの名目で追加送金を求めるのが典型的な流れです。
警察庁によると、2026年上半期のSNS型投資詐欺は認知5,893件、被害額797.9億円でした。前年同期より認知件数は3,020件、被害額は444.9億円増えています。
2026年上半期の797.9億円は、警察庁が公表した暫定値です。前年同期との差額444.9億円から計算すると、2025年上半期は353.0億円となり、被害額が大きく増えていることが分かります。出典:警察庁「令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等について」
副業詐欺は少額報酬から信用させることがある
「動画を見るだけ」「いいねを押すだけ」といった簡単な副業から始め、最初だけ数百円から数千円程度を支払って信用させる手口もあります。その後、「高額案件には保証金が必要」などと言われ、逆に送金を求められます。
一度報酬を受け取れたからといって、相手が安全とは限りません。少額を先に渡して大きなお金を払わせる仕組みなら、最初の報酬も信用させるための費用と考えられます。
なりすましLINEは家族や友人から届くこともある
友人の名前と写真だから安心、とは言い切れません。本人のアカウントが乗っ取られていれば、友だち一覧にいる相手へ犯人がメッセージを送れます。
「コンビニでプリペイドカードを買って」「認証番号を教えて」「今だけ立て替えて」と急に頼まれたら、電話などLINE以外の方法で本人に確認してください。普段と違う頼み方なら、一度止まることが被害防止につながります。
恋愛感情を利用したLINEロマンス詐欺にも注意
マッチングアプリやSNSで知り合い、LINEへ移って親しくなった後に投資や送金へ誘うケースもあります。数週間から数か月やり取りが続くこともあり、短期間で見抜けない場合があります。
警察庁の2026年上半期データでは、SNS型ロマンス詐欺の約9割がダイレクトメッセージから接触しています。親密さと金銭の安全性は分けて考える必要があります。
「好き」「将来一緒に暮らしたい」と言われても、投資・借金・渡航費などのお金を求められた時点で、第三者へ相談してください。
LINE怪しいアカウントから連絡が来たときの対処法5ステップ
知らない人から怪しいLINEが来たら、正体を突き止めようとして長く会話する必要はありません。被害を避ける目的なら、「返信しない・開かない・渡さない」が基本です。
知らない相手なら、まず返信を止めます。名前、連絡理由、金銭の話、URL、個人情報の要求がないかを確認してください。
ログインや本人確認を求めるURLでも、届いたリンクからは開きません。必要なら公式アプリや検索から公式サイトを確認します。
電話番号、パスワード、認証番号、銀行情報、身分証の画像などを求められても送信しません。
迷惑な相手はブロックします。詐欺、不正勧誘、なりすましなど悪質な内容なら通報も検討してください。
送金した、カード情報を入力したなど実害がある場合は、金融機関やカード会社へ連絡し、警察などにも相談します。
「怪しいけれど確証がない」という段階でも、返信しない選択はできます。相手を納得させてから会話を終わらせる必要はありません。
LINEのブロックと通報の違い|怪しい相手にはどちらを使う?
ブロックと通報は目的が違います。今後の接触を避けたいだけならブロック、LINE側へ迷惑行為を知らせたい場合は通報と考えると分かりやすいでしょう。
| 機能 | 主な目的 | 怪しい相手への使い方 |
|---|---|---|
| ブロック | 相手からの接触を止める | 知らない人・迷惑な相手から連絡が来た場合 |
| 通報 | 問題の内容をLINE側へ知らせる | 詐欺・迷惑行為・悪質な勧誘がある場合 |
| 非表示 | 友だち一覧を整理する | 受信を止める目的には向かない |
| 削除 | 友だちリストなどから削除する | 特徴を理解したうえで利用する |
LINEで怪しいアカウントを通報する方法
LINE公式ヘルプでは、トークの怪しいメッセージを長押しして「通報」を選び、理由を選択して送信する方法が案内されています。プロフィール画面から通報する方法もあります。
- 問題のあるメッセージを長押しする
- 「通報」を選ぶ
- 該当する通報理由を選ぶ
- 内容を確認して送信する
- 必要に応じて相手をブロックする
LINE公式によれば、通報しても相手へ通知されません。通報内容はLINE側で確認され、内容に応じて必要な措置が検討されます。詳しい手順は、LINEヘルプセンターの迷惑行為を通報する方法で確認できます。
LINE怪しいアカウントを避けるために見直したい安全設定
怪しいアカウントが何度も来るなら、届いた相手を処理するだけでなく、LINEの設定も見直します。特に電話番号を使った友だち追加に心当たりがない人は確認しておきたい項目です。
設定だけで詐欺を完全に防ぐことはできません。知らない相手からのメッセージを減らし、被害につながる入口を少なくするための対策と考えてください。
「友だちへの追加を許可」を必要に応じてオフにする
LINE公式ガイドでは、不審なアカウントからのメッセージやグループ招待が多い場合、「友だちへの追加を許可」をオフにする方法が案内されています。
- LINEの「ホーム」を開く
- 「設定」を開く
- 「友だち」を選ぶ
- 「友だちへの追加を許可」をオフにする
認証番号は家族や友人にも送らない
認証番号は「友人だから大丈夫」と考えないことが大切です。相手のアカウント自体が乗っ取られている場合、普段の名前やアイコンのまま犯人から連絡が来ます。
認証番号を頼まれたら、LINE上では対応せず本人へ電話などで確認します。理由を聞いても不自然なら、その時点で会話を止めてください。
公式を名乗る連絡は届いたURLから確認しない
「アカウントが停止されます」というメッセージが届くと、すぐリンクを開きたくなります。ですが、本当に手続きが必要かは、LINEアプリや公式サイトへ自分からアクセスして確認できます。
届いたメッセージのURLを入口にしない習慣をつけるだけでも、偽サイトでパスワードを入力する危険を下げられます。
LINE怪しいアカウントに返信・送金してしまった場合の対応
「もう返信してしまった」と気づいても、その後の行動で被害を広げないことが大切です。挨拶を1回返しただけなのか、パスワードやカード情報まで渡したのかで対応は変わります。
送金、クレジットカード情報の入力、LINE認証番号の送信までしている場合は、単にブロックするだけで終わらせず、関係するサービスや金融機関へ連絡してください。
返信しただけなら、それ以上会話を続けない
名前を聞き返した程度なら、そこで会話を止めます。「断りのメッセージを送ってからブロックしないと失礼」と考える必要はありません。
URLを開いていない、個人情報を渡していない、送金もしていないなら、相手をブロックし、悪質な内容であれば通報します。同じようなアカウントから連絡が続く場合は友だち追加設定も確認してください。
パスワードや認証情報を入力したら変更する
偽サイトにパスワードを入力した場合は、正規サービスからパスワード変更など必要な対処を行います。同じパスワードをほかのサービスでも使っているなら、そちらも変更を検討してください。
認証番号を相手に伝えた場合は、アカウントが不正利用される可能性を考えます。LINEの公式ヘルプを自分で開き、アカウントの状態を確認してください。
お金を振り込んだら金融機関と警察へ早めに相談する
銀行振込をした場合は、利用した金融機関へ事情を伝えます。クレジットカード情報を入力した場合は、カード会社にも連絡してください。時間がたつほど資金が移される可能性があるため、放置しないことが大切です。
警察庁は、不安を感じた場合の相談先として警察相談専用電話「#9110」などを案内しています。SNS型投資詐欺についても最新の手口や統計を公開しているため、警察庁のSNS型投資詐欺の注意喚起を確認できます。
| してしまったこと | まず行う対応 |
|---|---|
| 返信しただけ | 会話を止め、ブロック・必要なら通報 |
| URLを開いた | 情報を入力していないか確認 |
| パスワードを入力 | 正規サイトから変更する |
| 認証番号を送った | 公式ヘルプでアカウント状態を確認 |
| カード情報を入力 | カード会社へ連絡 |
| 銀行振込をした | 金融機関と警察へ早めに相談 |
独自チェック|LINE怪しいアカウントを危険度5段階で判断
「怪しい特徴は分かったけれど、自分に届いたLINEがどの程度危ないのか判断できない」という人向けに、行動ベースで危険度を5段階に分けます。プロフィールの見た目ではなく、相手から何を求められているかを基準にします。
- 危険度1:知らない相手から挨拶だけ届いた
-
心当たりがなければ返信する必要はありません。相手の目的がまだ分からないため、そのまま様子を見るかブロックします。
- 危険度2:外部SNSや別グループへ誘われた
-
すぐ詐欺とは断定できませんが、知らない相手なら警戒します。参加理由や運営者が確認できないグループには入らないほうが安全です。
- 危険度3:投資・副業・高額報酬の話が出た
-
警戒度を上げます。「必ず儲かる」「元本保証」「誰でも稼げる」など、結果を保証する説明があれば送金せず第三者へ相談します。
- 危険度4:個人情報・認証番号・入金を要求された
-
かなり危険な状態です。情報を渡さず、相手とのやり取りを止めてブロック・通報を検討してください。
- 危険度5:追加送金や出金手数料を要求された
-
詐欺被害を強く疑う段階です。「払えばお金を戻せる」と言われても追加送金せず、金融機関や警察などへ相談します。
具体例|投資グループに招待された会社員Aさんの場合
たとえば、40代の会社員Aさんに知らない女性から「投資の情報交換をしませんか」とLINEが届いたとします。最初の数日は世間話だけで、プロフィールにも違和感はありません。
1週間後、「無料の投資グループがある」と招待されました。グループには30人ほどが参加し、「今日も20万円利益が出ました」という投稿が並んでいます。この段階は危険度3です。
その後、担当者から「まず10万円だけ入金してください」と個別に連絡が来ました。ここで危険度4へ上がります。さらに偽の投資画面で利益が30万円になり、出金時に「税金5万円を先に払って」と言われれば危険度5です。
このケースで見るべきなのは、グループ人数や利益画像ではなく「自分から相手へお金を渡す段階に入ったか」です。画面上の利益は、本当に取引された証拠とは限りません。
LINE怪しいアカウントは「要求内容」で判断し、迷ったら反応しない
LINE怪しいアカウントを見分けるときは、アイコンや名前だけで判断しないことがポイントです。知らない相手から突然届く、投資や副業へ誘う、認証番号を聞く、支払いを急かす、不審なURLへ誘導するといった行動をまとめて見ます。
特に、認証番号・パスワード・銀行情報を求められた場合や、投資・副業の名目で入金を求められた場合は、会話を進めないでください。怪しい相手を説得したり、詐欺だと証明したりしてからブロックする必要はありません。
返信してしまった場合も、そこで止めれば被害を防げることがあります。送金や情報入力までしている場合は、ブロックだけで済ませず、金融機関・カード会社・警察など必要な窓口へ早めに相談してください。
迷ったときの基準は「知らない人かどうか」ではなく、「個人情報やお金を渡すよう求められていないか」です。少しでも不自然なら、その場で止まる判断を優先してください。

