- 固定電話の非通知設定を解除するなら、まず「186+相手番号」で発信します
- 非通知着信の拒否解除は、NTTサービスと電話機本体を別々に確認します
- 解除できないときは「回線・電話機・付加サービス」の順に切り分けます
「家の固定電話から電話すると、相手にいつも非通知と表示される」「非通知からの電話を受けられるように戻したい」。固定電話の非通知設定を解除する方法を調べると、186や184、148など似た番号が出てきて、どれを使えばよいのか迷いやすいものです。
実は、固定電話の「非通知解除」には、自分の番号を相手へ通知する設定と、非通知の着信を拒否しない設定の2種類があります。ここを分ければ操作は難しくありません。
この記事では、186を使う方法、NTTのナンバー・リクエストを停止する方法、Panasonic・SHARPなど電話機側の解除方法まで順番に解説します。自分が非通知で発信している場合は、まず「186+相手の電話番号」を試すのが最短です。

固定電話の非通知設定を解除する方法は「発信」と「着信拒否」で違う
最初に確認したいのは、「何を解除したいのか」です。同じ「非通知設定」という言葉でも、自分の発信番号を隠す設定と、非通知の相手を拒否する設定では操作する場所が違います。
ここを間違えると、186や148を何度操作しても状況が変わりません。まず次の表で、自分がどちらに当てはまるか確認してください。
| 困っていること | 確認する設定 | 最初に試す操作 |
|---|---|---|
| 自分から電話すると相手に「非通知」と出る | 発信者番号の通知設定 | 186+相手番号 |
| 非通知の電話が自宅にかかってこない | ナンバー・リクエスト | 148から停止設定 |
| 非通知だけ電話機が自動で拒否する | 電話機本体の非通知拒否 | 電話機の設定を解除 |
| 186を付けても毎回非通知になる | 回線・TA・ビジネスフォン | 契約先へ設定確認 |
「自分の番号を見せたい」のか、「非通知の電話を受けたい」のかを先に決めると、必要な操作がすぐ分かります。
184・186は「発信時の番号通知」を指定する番号です。一方、148はNTTなどのナンバー・リクエストを開始・停止するときに使われます。
184・186と148は用途がまったく違います。 「非通知を解除したい」という言葉だけで148を操作すると、意図せず着信側の迷惑電話対策を止めることもあるため注意してください。
184は非通知、186は番号通知にする
NTTの案内では、通常通知の回線でも電話番号の前に184を付ければ、その通話だけ非通知になります。逆に、通常非通知の回線でも186を付ければ、その通話について番号を通知できます。
| ダイヤル | 相手への表示 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 184+電話番号 | 非通知 | その通話だけ番号を隠す |
| 186+電話番号 | 番号通知 | その通話だけ番号を知らせる |
| 電話番号のみ | 回線の通常設定による | 普段の発信 |
自分の固定電話が非通知になる場合は186で解除する
電話をかけた相手から「非通知になっている」と言われたなら、最初は難しい設定変更をせず、186を付けてテストしてください。1回だけ番号を通知する方法なので、原因の切り分けにも使えます。
たとえば相手が「03-1234-5678」なら、「1860312345678」とダイヤルします。これで相手側に番号が表示されれば、電話機の故障よりも通常の発信設定が非通知側になっている可能性を考えられます。
普段かけている相手の電話番号を用意します。携帯電話へ試すと、番号が表示されたか確認しやすくなります。
「186」のあとに相手の電話番号を続けてダイヤルします。186だけを先に発信するのではなく、相手番号まで続けて入力します。
相手に着信画面を確認してもらいます。番号が表示された場合、その通話については非通知設定を解除できています。
NTT西日本の案内でも、通常非通知の回線は「186+相手番号」でその通話だけ通知できます。詳しい組み合わせは、NTT西日本のナンバー・ディスプレイ公式案内で確認できます。
毎回186を付けないと通知されない場合は通常非通知を疑う
186を付ければ番号が表示されるのに、普通に電話すると毎回非通知になる場合は、回線が「通常非通知」になっている可能性があります。電話機のメニューだけを探しても直らないケースがあります。
Panasonicも、機種によっては電話機本体に「番号を通知する・しない」の設定がなく、常に番号通知したい場合は通信事業者へ通常通知への変更を依頼するか、186を付けて発信するよう案内しています。
186で通知できるのに通常発信だけ非通知なら、回線契約側の設定を確認するのが近道です。 ひかり電話や他社の光電話では契約先がNTT以外の場合もあるため、請求書や契約書で事業者名を確かめてください。
相手が非通知拒否をしている場合も186を付けて発信する
「番号を通知しておかけ直しください」という音声が流れてつながらない場合、相手側が非通知着信を拒否している可能性があります。この場合も186を相手番号の前に付けてかけ直します。
つまり、自宅側の設定を大きく変えなくても、その相手へだけ番号を通知して発信できます。184が電話帳番号の先頭へ登録されていないかも確認しておくと安心です。
非通知着信の拒否を解除するならナンバー・リクエストを停止する
反対に、「非通知でかけてくる相手の電話も受けたい」という場合は、着信側の設定を見直します。NTTのナンバー・リクエストを利用中なら、サービスを停止すると非通知着信への自動応答を止められます。
ナンバー・リクエストは、番号を通知せずにかけてきた相手へ、番号を通知してかけ直すよう自動音声で案内するサービスです。作動中は、対象となる着信で自宅の呼出音が鳴りません。
- ナンバー・リクエストを契約している電話から受話器を上げる
- 「148」をダイヤルする
- 音声ガイダンスに従って「0」をダイヤルし、停止する
「148→0」は非通知着信を拒否するナンバー・リクエストの停止操作です。自分から発信する番号を通知させる操作ではありません。
NTT西日本では、ひかり電話のナンバー・リクエストについて148をダイヤルして開始・停止を操作する方法を案内しています。最新の操作方法は、NTT西日本「ナンバー・リクエスト設定方法」でも確認できます。
ナンバー・リクエスト停止と解約は同じではない
148から「停止」にしても、一般にサービス契約そのものを解約したことにはなりません。機能を使わない状態にしただけなので、契約や料金まで止めたい場合は契約先で解約手続きを確認します。
「一時的に非通知電話を受けたい」だけなら停止設定で足りるケースがあります。一方、今後まったく使わないなら、毎月のオプション料金が発生していないか請求内容まで見ると無駄がありません。
ナンバー・ディスプレイを解除する必要はない
ナンバー・ディスプレイは、通知された相手番号を電話機へ表示するサービスです。非通知着信を拒否する機能そのものとは役割が違います。
そのため「非通知の電話も受けたい」という理由だけでナンバー・ディスプレイまで外す必要は通常ありません。ナンバー・リクエストや電話機本体の拒否設定を先に確認してください。
Panasonic・SHARP電話機の非通知拒否を解除する方法
148でナンバー・リクエストを停止しても非通知電話が入らないなら、電話機本体が拒否している可能性があります。家庭用電話機には、ナンバー・ディスプレイと組み合わせて非通知着信を断る機能を備えた機種があります。
ただし、操作はメーカーだけでなく品番でも変わります。ここでは公式サポートで確認できる代表例を紹介するので、最終的には親機の品番に対応する取扱説明書を優先してください。
電話機の「非通知拒否」と、回線側のナンバー・リクエストは別々に動作します。両方が有効なら、片方だけ解除しても非通知電話を受けられない場合があります。
Panasonicは「#184」から非通知着信拒否を解除する機種がある
Panasonicの公式サポートでは、対象機種の例として親機で「機能/決定」から「#184」を入力し、「キョヒシナイ」を選んで非通知着信拒否を解除する手順が案内されています。
ここで注意したいのは、発信時に使う「184」と、電話機の設定番号「#184」は同じ操作ではない点です。「#」の有無だけで意味が大きく変わります。
- 親機の品番を確認する
- 取扱説明書で「非通知着信拒否」「非通知拒否」を探す
- 対象機種なら「拒否しない」「解除」へ変更する
SHARPは「非通知お断り」を解除する
SHARPの一部電話機では「非通知お断り」という名称が使われています。公式サポートの対象機種例では、親機でメニューから着信お断り設定へ進み、解除を選ぶ流れです。
SHARPも機種によって番号やメニュー構成が異なります。「メニュー→5→3→2→1」で解除する対象機種もありますが、すべての製品に共通する操作ではありません。
| 確認先 | 機能名の例 | 解除方法の考え方 |
|---|---|---|
| Panasonic | 非通知着信拒否 | 対象機種では#184から「拒否しない」を選択 |
| SHARP | 非通知お断り | 着信お断り設定から解除を選択 |
| その他メーカー | 非通知拒否・迷惑電話対策など | 品番別の取扱説明書を確認 |
メーカー名だけで操作を決めず、必ず親機の品番まで確認してください。 同じメーカーでも発売時期やシリーズによって設定番号が違うためです。
固定電話の非通知設定を解除できない原因を順番に確認する
設定を変えたのに直らないと、「電話機が壊れたのでは」と考えがちです。しかし固定電話では、電話機・回線・光電話機器・付加サービスが重なって動いているため、原因が別の場所にあることも珍しくありません。
手当たり次第に初期化するより、186でのテストから順番に切り分けるほうが安全です。電話帳や着信拒否番号まで消してしまう失敗も防げます。
解除できないときは「186で発信テスト → 回線の通常通知・通常非通知を確認 → 電話機本体 → ナンバー・リクエスト → TA・ビジネスフォン」の順に調べると整理しやすくなります。
原因1:回線が通常非通知になっている
186を付けた電話だけ番号が表示され、普通にかけると非通知になるなら、通常の発信設定を疑います。NTTの加入電話・INSネットには、通常通知と通常非通知という考え方があります。
このケースでは、電話機を何度設定し直しても改善しないことがあります。契約中の通信会社へ「通常発信を番号通知にしたい」と伝え、契約・回線設定を確認してください。
原因2:電話帳に184付きで登録している
特定の相手だけいつも非通知になるなら、電話帳の登録番号を確認します。「184090…」「18403…」のように184付きで登録されていれば、その登録から発信するたび非通知になります。
184を削除して通常の電話番号だけに直せば、回線の通常設定に従って発信できます。家族が以前プライバシー対策で登録したままになっているケースもあります。
原因3:電話機ではなくTA・ビジネスフォン側が非通知設定
ISDN用のターミナルアダプター(TA)やビジネスフォンを使っている場合、電話機とは別の機器で番号通知を設定できることがあります。家庭用電話機だけを確認しても原因が見つからないケースです。
事業所の電話では、外線発信番号やPBXの設定が関係する場合もあります。会社の電話なら自己判断で初期化せず、機器を管理している担当者や保守会社へ確認したほうが安全です。
原因4:ナンバー・リクエストと電話機の拒否設定が両方有効
非通知着信を受けられないケースでは、回線側と電話機側の二重拒否を確認します。148でサービスを停止しても電話機が「非通知拒否」のままなら、着信できない状態が続きます。
逆に電話機側だけ解除しても、ナンバー・リクエストが作動していれば非通知着信は電話機まで届きません。「回線側」と「端末側」の2か所を見るのが、解除できないときの最大のポイントです。
独自診断:固定電話の非通知設定を3分で切り分ける
ここまで読んでも「結局、自宅はどれなのか」と迷う場合は、症状から逆引きします。専門用語を覚える必要はありません。
次の順番なら、設定をむやみに初期化せず原因を絞れます。家族の固定電話を代わりに直すときにも使いやすい手順です。
| 症状 | 可能性が高い場所 | 次にすること |
|---|---|---|
| 普通に発信すると非通知、186なら通知 | 回線の通常発信設定 | 通信会社へ通常通知を確認 |
| 特定の相手だけ非通知 | 電話帳の184 | 登録番号の先頭を確認 |
| 非通知電話だけ自宅で鳴らない | ナンバー・リクエスト | 148で停止状況を確認 |
| 148停止後も非通知が鳴らない | 電話機本体 | 非通知拒否を解除 |
| 186でも番号が通知されない | 機器・回線・PBXなど | 契約先または管理者へ確認 |
失敗例1:184と186を逆に覚えている
もっとも単純ですが起こりやすいのが、184と186の取り違えです。「非通知を解除したいから184」と考えると、逆にその通話を非通知にしてしまいます。
覚え方に頼る必要はありません。「通知したい=186」「隠したい=184」とメモして電話機の近くに置けば十分です。
失敗例2:148を発信番号の非通知解除だと思う
148はナンバー・リクエストの設定用番号です。自分から電話するときの番号通知を切り替えるための186とは役割が違います。
「自分の番号を相手へ表示したい」なら、最初に試すのは186です。148を停止すると、自宅が非通知電話を受ける側の状態が変わります。
失敗例3:電話機を初期化してしまう
非通知が直らないからと電話機全体を初期化すると、電話帳や迷惑電話対策など別の設定まで変わるおそれがあります。必要な機能だけを解除するほうが負担が少なく済みます。
特に高齢の家族宅では、せっかく設定した迷惑電話対策まで解除しないよう注意が必要です。非通知着信を受ける必要が本当にあるかも、解除前に家族で確認してください。
非通知解除とナンバー・ディスプレイの料金・注意点
186を付けて発信する操作そのものと、ナンバー・リクエストの契約は別です。着信側のサービスを整理するなら、料金と役割も一緒に確認しておくと判断しやすくなります。
2026年9月時点のNTT東日本・西日本の公式案内では、住宅用の加入電話などでナンバー・リクエストは月額220円、ナンバー・ディスプレイは月額440円です。対象回線や契約条件によって異なる場合があります。
住宅用では、ナンバー・リクエスト220円とナンバー・ディスプレイ440円を個別に合計すると月660円です。出典:NTT東日本・NTT西日本公式サイトの2026年9月確認時点の料金。
70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者の対象回線では、申し出など所定の条件を満たすとナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストが無償化される制度があります。
NTT東日本では、対象となる住宅用の加入電話やひかり電話などについて、70歳以上の契約者または70歳以上の方と同居する契約者から申し出があった場合、両サービスの月額利用料などを無償化する制度を案内しています。
ただし、「非通知電話を受けたいから解除する」という場合、防犯面も考えてください。警察庁も特殊詐欺対策として、番号表示や非通知拒否サービスを使い、犯人と直接話さない対策を案内しています。
特に高齢者が使う固定電話では、非通知拒否を全面解除する前に必要性を確認してください。 病院や家族など特定の相手からつながらない事情があるなら、相手側が186を付けて発信できないか確認する方法もあります。
ナンバー・リクエストで拒否されない電話もある
「非通知」と「公衆電話」「表示圏外」は同じではありません。NTTの案内では、公衆電話や国際電話など、番号を通知できない一部の通話はナンバー・リクエストの自動応答対象にならない場合があります。
電話機の画面に「公衆電話」「表示圏外」などと出ているなら、単純な非通知拒否だけでは説明できません。電話機側に公衆電話拒否や表示圏外拒否が設定されていないかも確認します。
固定電話の非通知設定を解除する方法まとめ
固定電話の非通知設定を解除するときは、まず発信側か着信側かを切り分けます。自分からの電話が非通知なら「186+相手番号」を試し、番号が表示されるか確認してください。
非通知の電話を自宅で受けたい場合は、NTTなどのナンバー・リクエストと電話機本体の非通知拒否を別々に確認します。ナンバー・リクエストは148から停止でき、電話機本体はメーカー・品番ごとに解除方法が違います。
- 自分の番号を通知したいときは186+相手番号
- 184+相手番号は、その通話を非通知にする
- ナンバー・リクエストの停止は148から操作する
- 148で直らなければ電話機本体の非通知拒否を確認する
- 毎回186が必要なら通信会社へ通常通知設定を確認する
設定を一気に初期化する必要はありません。186での発信テストから始め、回線→付加サービス→電話機の順に確認すれば、原因を絞り込みやすくなります。

