0101から始まる電話番号は危険?正体・料金・詐欺手口と安全な対処法

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「0101から始まる見慣れない電話番号から着信があった…これって詐欺?出てしまったけど大丈夫?」そんな不安を抱えている方が急増しています。結論からお伝えします。0101から始まる電話番号のほとんどは詐欺です。

この記事では、0101電話番号の正体から料金の仕組み、最新の詐欺手口、そして「出てしまった」場合の具体的な対処法まで、あなたが今すぐ知るべき情報をすべて解説します。読み終える頃には、どんな怪しい電話にも冷静に対応できるようになるでしょう。

ポイント
  • 0101=国際電話番号で2024年詐欺被害額は過去最悪の721億円
  • 着信は無料だが発信・操作すると1分100円以上の高額料金
  • 厚生労働省・NTTファイナンスは国際電話で連絡することは絶対にない
目次

0101から始まる電話番号の「正体」をまず把握する

0101の基本的な仕組み

0101の基本的な仕組み

0101から始まる電話番号は「010(国際電話識別番号)+ 1(アメリカ・カナダの国番号)」の組み合わせです。010は日本から海外へ電話をかけるための国際電話識別番号、1はアメリカまたはカナダの国番号、そして以下の数字が現地の電話番号を表しています。つまり、0101から始まる番号は本来「日本からアメリカへ発信する」ために使われるべき番号なのです。

実は、この仕組みを理解しているだけで、詐欺を見抜く確率は格段に上がります。なぜなら、正規の日本企業や公的機関が、わざわざ高額な国際電話料金をかけて海外経由で連絡してくることは、まず考えられないからです。海外に拠点がある企業でも、日本の顧客サービス用には必ず日本国内の電話番号を用意しているのが一般的です。

詐欺グループが0101を悪用する理由

2024年の警察庁統計によると、特殊詐欺被害額は過去最悪の721億円を記録しました。その62%が国際電話を使った詐欺という衝撃的な数字が出ています。詐欺グループが0101番号を多用する背景には明確な理由があります。

まず身元特定の回避です。令和6年4月の法改正でIP電話の本人確認が厳格化されたため、今まで使っていた050番号などが使いにくくなりました。そこで詐欺グループは、身元特定がより困難な海外の電話番号に移行したのです。次に取り締まりの困難さがあります。海外からの発信のため、日本の警察による摘発が極めて困難になっています。

さらに心理的効果も狙っています。「海外から」という特別感で、まるで国際的な大企業からの重要な連絡であるかのような印象を与えようとしているのです。実際に被害者の声を聞くと「海外からなので重要な連絡だと思った」という証言が多数寄せられています。

正規利用か詐欺かを見分ける3つのチェックポイント

正規の可能性が高い場合の特徴

海外の友人・知人からの連絡、海外出張中の同僚からの業務連絡、国際会議の案内などは正規の可能性があります。ただし、これらの場合でも事前に連絡があったり、メールなどで予告があったりするのが通常です。突然の着信で、しかも相手が日本語で話し始めた場合は、まず詐欺を疑った方が安全でしょう。

詐欺の可能性が高い場合の典型パターン

身に覚えのない着信、自動音声による日本語アナウンス、「1番を押してください」などの操作指示が来た場合は、ほぼ間違いなく詐欺です。特に「重要なお知らせです」「法的措置に移行します」「オペレーターにつなぎます」といった緊急性を装う文言が含まれていたら、即座に電話を切ってください。

ちなみに、本当に緊急で重要な連絡であれば、複数の手段(電話、メール、書面など)で連絡してくるはずです。電話だけ、しかも海外からの一回だけの連絡で「今すぐ対応が必要」というのは、明らかに不自然なのです。

よくある不安と落とし穴:料金・詐欺・マルウェア

料金リスクの基本

着信と発信で大きく異なる料金システム

多くの方が混乱するのが、0101からの電話における料金システムです。着信(受話)は完全無料ですが、発信(かけ直し)は高額料金が発生します。具体的には、0101からの電話に出るだけでは一切料金は発生しません。しかし、その番号にかけ直したり、「1番を押してください」などのガイダンスに従って操作したりすると、アメリカ向け国際電話料金が適用されてしまいます。

実は、この料金システムの違いを理解していない方が非常に多く、それが詐欺被害拡大の一因となっています。「電話に出ただけで高額請求された」という相談が消費生活センターに多数寄せられていますが、実際には着信料金ではなく、その後の「かけ直し」や「操作」による料金だったというケースがほとんどです。

具体的な料金例と注意点

アメリカ向け国際電話の料金は決して安くありません。NTT基準で平日昼間約134円/分、公衆電話からだと100円で約58秒(深夜・早朝時間帯)、携帯電話からはキャリアにより1分100-200円程度となっています。つまり、10分話しただけで1,000円以上の料金が発生する可能性があるのです。

特に注意が必要なのは、詐欺の自動音声ガイダンスです。「オペレーターにつなぐ場合は1番を押してください」という指示に従うと、それ自体が国際電話発信とみなされ、その瞬間から料金が発生し始めます。詐欺グループはこの仕組みを悪用して、被害者に気付かれないうちに通話料金を発生させているのです。

詐欺・迷惑電話の代表的手口

厚生労働省を名乗るケースの見極めポイント

2024年9月の最新事例を見てみましょう。「厚生労働省の○○です。あなたの保険証が沖縄県で不正利用され、睡眠薬が処方されています。警察から連絡があるかもしれません」という内容の電話が多数報告されています。一見もっともらしい内容ですが、これは完全な詐欺です。

厚生労働省の公式見解では、国際電話(+番号)を使用することは絶対にない、直接国民に電話をすることはない、保険証不正利用を理由とした連絡はしないと明言されています。つまり、厚生労働省を名乗る0101からの電話は、100%詐欺だと断言できるのです。

実際の手口では、最初に不安を煽る情報を伝えた後、「詳しくは1番を押してオペレーターにお繋ぎします」と誘導してきます。ここで1番を押すと国際電話料金が発生し、さらに巧妙な話術で個人情報を聞き出そうとしてくるのです。

NTTファイナンスを名乗るケースの赤旗ワード

NTTファイナンスを騙る詐欺も非常に多く報告されています。典型的なトークスクリプトは「NTTファイナンスより重要なお知らせです」「未納料金が発生しているため、法的措置に移行します」「オペレーターにつなぐ場合は1を押してください」といったパターンです。

しかし、NTTファイナンスの公式見解では、国際電話で連絡することは絶対にない、自動音声ガイダンスで未納料金を案内しない、SMSで料金未払いの連絡をしないと明確に否定されています。つまり、これらの特徴が一つでもあれば、確実に詐欺だと判断できます。

ちなみに、本物のNTTファイナンスからの連絡は、契約住所への書面通知または専用の無料ダイヤル0800-333-6661からの連絡に限られています。0101から始まる番号で「NTTファイナンス」を名乗る電話は、例外なく詐欺だと考えて間違いありません。

通話を続けてはいけない危険サイン

詐欺電話には共通する危険なキーワードがあります。「1番を押してください」は最も危険で、これは国際電話発信につながります。「法的措置」「裁判」「差し押さえ」といった法的な脅しを使う場合も即座に電話を切るべきです。「コンビニで電子マネーを購入」「ATMで操作してください」「遠隔操作ソフトをインストール」といった具体的な指示が出た時点で、完全に詐欺確定です。

実は、詐欺グループは心理学的な手法を巧妙に使っています。最初に不安を煽り、次に解決策を提示することで、被害者の判断力を奪おうとしているのです。冷静に考えれば不自然な内容でも、不安状態では正常な判断ができなくなってしまうため、これらのキーワードが出た瞬間に通話を終了することが重要です。

マルウェア連動型の脅威

サポート詐欺との連動パターン

サポート詐欺との連動パターン

0101電話番号の悪用で最も危険なのが「サポート詐欺」との連動です。典型的な流れを見てみましょう。まずパソコンに偽警告が表示されます。「トロイの木馬に感染しています」「システムが破損しています」といった恐怖を煽る文言と共に、けたたましい警告音が鳴り響きます。

次に電話誘導が行われます。「今すぐ0101-XXX-XXXXに電話してください」「マイクロソフトサポートセンター」などの文言で、緊急性を演出して電話をかけさせようとします。電話をかけると、片言の日本語を話す外国人オペレーターが応対し、「サポートのためPCを操作させてください」と遠隔操作を要求してきます。

そして最終的に料金請求となります。「ウイルス除去費用として○万円必要です」「コンビニで電子マネーを購入してください」といった形で金銭を要求してくるのです。この一連の流れは非常に巧妙で、パソコンに詳しくない方は簡単に騙されてしまいます。

感染チェックと初動対応の重要性

もしサポート詐欺の偽警告に遭遇した場合、まず確認すべき点があります。本当にウイルスに感染したかどうかは、Windows標準のWindows Defenderでスキャンして確認できます。遠隔操作ソフトが入っていないかは、インストールプログラム一覧を確認すれば分かります。個人情報が漏えいしていないかは、ブラウザの保存パスワードを確認することで把握できます。

緊急時の対処手順としては、まずネットワークを遮断します。Wi-Fi・LANケーブルを即座に抜いて、外部との通信を遮断してください。次にタスクマネージャーを起動し、Ctrl+Shift+Escキーを押します。そしてブラウザを強制終了させ、該当ブラウザを選択して「タスクの終了」をクリックします。最後にセキュリティスキャンを実行し、Windows Defender フルスキャンを行います。

実は、サポート詐欺の偽警告は、実際にはウイルス感染していないケースがほとんどです。単なるWebページの表示トリックなので、適切に対処すれば問題ありません。ただし、誤って遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合や、個人情報を伝えてしまった場合は、より詳細な対処が必要になります。

「出てしまった」後の安全な対処手順

ケース別対処フローチャート

ケース別対処フローチャート

ケース1:着信に出たが、すぐに切った場合

危険度は低いですが、適切な対処は必要です。まず電話番号をブロック登録してください。スマートフォンなら通話履歴から該当番号を長押しして「ブロック」を選択します。着信履歴をメモしておくことも重要で、日時、番号、通話時間を記録しておきましょう。同番号からの再着信があっても絶対に出ないでください。

追加対策として、国際電話着信拒否設定を検討してください。各携帯キャリアで設定方法が異なりますが、海外との通話が不要な方は完全ブロックが可能です。また、迷惑電話対策アプリの導入も効果的です。AI機能搭載のアプリなら、最新の詐欺手口にも対応できます。

ケース2:通話して個人情報を伝えた場合

危険度は中程度で、迅速な対処が必要です。緊急対処として、まず通話記録を詳細にメモしてください。相手が名乗った組織名、聞かれた個人情報の内容、通話時間と相手の特徴などを記録します。関連サービスのパスワード変更も急いで行ってください。特に、氏名・生年月日・住所などを伝えた場合は、それらを使って登録しているサービスのパスワードを変更しましょう。

クレジットカード番号を伝えた場合は、即座にカード会社に連絡してください。不正利用の監視強化や、必要に応じてカード番号の変更を依頼します。また、銀行口座情報を伝えた場合は、銀行に連絡して口座の監視強化を依頼してください。

相談先としては、警察相談専用電話#9110または消費者ホットライン188に連絡してください。個人情報の悪用を未然に防ぐため、できるだけ早く相談することが重要です。

ケース3:金銭を支払ってしまった場合

危険度は高く、即座の対応が必要です。金融機関に連絡し、振込の場合は組戻し手続きを依頼してください。振込から時間が経っていなければ、返金される可能性があります。電子マネーを購入した場合は、各電子マネー会社に連絡して利用停止・返金相談を行ってください。

警察署に被害届を提出することも重要です。証拠資料(振込明細、電子マネー購入レシート、通話録音など)を持参して、最寄りの警察署に相談してください。クレジットカードで支払った場合は、クレジットカード会社に不正利用として報告し、チャージバック(支払い取り消し)を依頼しましょう。

必要な証拠資料として、通話録音(ある場合)、振込明細・電子マネー購入レシート、偽警告画面のスクリーンショット、メール・SMSの内容などを準備してください。これらの資料があることで、警察の捜査や金融機関の対応がスムーズに進みます。

遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合

Windows PCの緊急復旧チェックリスト

遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合は、段階的な対処が必要です。Step 1として即座にネット遮断を行います。Wi-Fi切断またはLANケーブル抜去を行い、モバイルホットスポット無効化も忘れずに実施してください。これにより、詐欺グループからの遠隔操作を物理的に遮断できます。

Step 2では遠隔操作ソフトの特定と削除を行います。よく使われるソフトとしてTeamViewer、AnyDesk、RemotePCなどがあります。コントロールパネル→プログラムの追加と削除→該当ソフトをアンインストールの順で削除してください。ソフト名が分からない場合は、最近インストールされたプログラムを日付順で確認しましょう。

Step 3ではシステム復旧を実施します。システムの復元で感染前の復元ポイントに戻し、Windows Defenderフルスキャンを実行します。そして、すべてのパスワードを変更してください。特に、オンラインバンキング、クレジットカード会社、ECサイトなどの重要なアカウントは最優先で変更しましょう。

実際の被害事例では、遠隔操作中にオンラインバンキングにログインされて不正送金されたケースや、Amazonアカウントに勝手にアクセスしてギフトカードを購入されたケースが報告されています。早期の対処により、これらの被害を最小限に抑えることができます。

正規・安全な連絡の見分け方

本物確認の3ステップ

Step 1:公式サイトで連絡先を確認

どんなに相手が名乗る組織名がもっともらしくても、絶対に相手から教えられた電話番号は使わないでください。厚生労働省公式サイト(https://www.mhlw.go.jp/)、NTTファイナンス公式サイト(https://www.ntt-finance.co.jp/)など、必ず公式サイトで正しい連絡先を確認してください。

ちなみに、詐欺グループは巧妙に偽のウェブサイトを作成することもあります。しかし、公式サイトのURLは検索エンジンの上位に表示されるため、「厚生労働省 公式」「NTTファイナンス 公式」といったキーワードで検索すれば、正しいサイトに辿り着けます。

Step 2:番号の逆引き検索

怪しい電話番号について、インターネットで「電話番号 + 詐欺」で検索してみてください。詐欺に使われている番号であれば、被害報告や注意喚起の情報が見つかるはずです。国民生活センターの注意喚起や、SNSでの報告事例もチェックしてみましょう。

実は、詐欺電話の番号は複数の被害者に使い回されることが多いため、同じ番号について複数の報告がネット上に蓄積されています。少し検索するだけで、同様の被害報告を見つけることができるでしょう。

Step 3:公式ルートで確認

自分で調べた公式連絡先に確認電話をかけてください。「○○という件で□□番号から連絡がありましたが本当ですか?」と質問してみましょう。本物であれば快く確認に応じてくれますし、偽物であれば「そのような連絡はしていません」と明確に回答してくれます。

この確認作業を面倒がる人が多いのですが、数分の確認作業で数万円、数十万円の被害を防げると考えれば、決して無駄な時間ではありません。むしろ、確実に身を守るための必要な投資だと考えてください。

公的機関の正規連絡ルート

公的機関や主要企業の正規の連絡方法を知っておくことで、詐欺を見抜きやすくなります。厚生労働省は書面による通知または管轄地方厚生局経由での連絡が基本で、国際電話での直接連絡は絶対にありません。NTTファイナンスは契約住所への書面または専用ダイヤル0800-333-6661からの連絡に限定されており、自動音声ガイダンスは使用しません。

警察は最寄り警察署または相談専用ダイヤル#9110からの連絡で、国際電話での予告連絡はありません。裁判所は特別送達による書面通知が原則で、電話での事前通知は行いません。これらの原則を知っているだけで、詐欺電話を即座に見抜くことができます。

実は、公的機関は個人のプライバシー保護や正確な情報伝達のため、重要な連絡は必ず書面で行うことが法律で定められています。電話だけで重要事項を伝えることは、システム上ありえないのです。

NTT・通信キャリア・関係省庁の相談窓口まとめ

詐欺・迷惑電話相談窓口

全国共通ダイヤルの使い分け

相談内容に応じて適切な窓口を選ぶことで、より効果的な対応が期待できます。警察相談の#9110は24時間対応で、詐欺被害や犯罪に関する相談全般を受け付けています。通話料は有料ですが、専門の相談員が対応してくれます。

消費者相談の188は平日9:00-17:00の受付で、商取引に関するトラブルや契約問題を扱います。架空請求や不当な料金請求の相談に適しています。迷惑電話対策の03-6162-1111は平日10:00-17:00で、総務省が実施している迷惑電話対策に関する専門相談窓口です。

通信事業者別窓口の活用方法

NTTファイナンス詐欺相談(0800-333-6661)は通話料無料で平日9:00-17:00に受付しており、NTTファイナンスを名乗る詐欺に特化した相談窓口です。実際の被害事例や最新の手口情報も提供してくれます。

NTT東日本・西日本の国際電話不取扱センター(0120-210-364)では、国際電話の完全ブロック申請が可能です。海外との通話が不要な方は、この設定により0101などの国際電話を根本的にシャットアウトできます。申請は無料で、電話一本で手続きが完了します。

被害申告時に必要な情報

基本情報の整理方法

効果的な相談や被害申告のため、以下の情報を整理しておきましょう。電話番号は0101から始まる完全な番号を記録し、通話日時と時間は正確に記録してください。相手が名乗った組織名・担当者名も重要で、できるだけ正確に記録しましょう。通話内容の詳細は、相手が言った内容を時系列で整理しておくと効果的です。

証拠資料の収集と保管

証拠資料の収集は被害回復や犯人逮捕につながる重要な要素です。着信履歴のスクリーンショット、偽警告画面のスクリーンショット、振込明細・電子マネー購入証明、録音データ(可能な場合)を保管してください。これらの資料は、警察の捜査や金融機関の調査で重要な証拠となります。

ちなみに、スマートフォンの多くには通話録音機能が搭載されています。怪しい電話だと感じた場合は、途中からでも録音を開始することで、相手の手口を証拠として残すことができます。ただし、録音する際は相手に「録音しています」と伝える必要がある場合があるので注意してください。

チェックリスト&テンプレート

5分でできる「0101」安全確認チェック

着信拒否設定の確認

まず0101番号のブロック登録が済んでいるかを確認してください。既に着信があった番号は個別にブロック設定し、国際電話着信拒否設定も有効にしておきましょう。迷惑電話対策アプリを導入している場合は、最新バージョンに更新されているかも確認してください。

実は、多くのスマートフォンには標準で迷惑電話対策機能が搭載されています。iPhone なら「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」、Android なら「電話アプリ」→「設定」→「迷惑電話対策」で設定可能です。

セキュリティ対策の点検

Windows DefenderまたはウイルスSSLソフトのリアルタイム保護がONになっているかを確認してください。ブラウザ通知許可の見直しも重要で、不審なサイトからの通知許可を取り消しましょう。遠隔操作ソフトの有無も確認し、身に覚えのないソフトがインストールされていないかチェックしてください。

緊急時対応準備

相談窓口の連絡先をスマートフォンに保存しておきましょう。#9110(警察相談)、188(消費者ホットライン)、0800-333-6661(NTTファイナンス詐欺相談)などの重要な番号を登録してください。金融機関の緊急連絡先も確認し、銀行やクレジットカード会社の24時間対応番号を控えておきましょう。

家族・同僚への注意喚起も完了させてください。特に高齢のご家族がいる場合は、0101詐欺の手口を説明し、対処法を共有しておくことが重要です。

実用的なテンプレート集

社内通達テンプレート

企業での注意喚起に使える社内通達テンプレートをご紹介します。「【緊急】0101から始まる電話番号による詐欺にご注意ください」というタイトルで、社員各位に向けて最近急増している詐欺の概要を説明します。対処法として、0101からの電話には出ない・かけ直さない、「1番を押してください」の指示に従わない、個人情報・金銭の要求には応じないという3点を明記します。

もし対応してしまった場合の指針として、即座に総務部に報告すること、警察相談ダイヤル #9110 に相談することを記載してください。連絡先として総務部の内線番号も明記し、本件に関する質問窓口を明確にしておきましょう。

高齢者向け注意喚起メモ

高齢のご家族向けには、視覚的に分かりやすいメモを作成することをお勧めします。「🚨 0101の電話は詐欺です 🚨」という明確なタイトルで始まり、詐欺の特徴として「厚生労働省です」「保険証が悪用されています」「未納料金があります」「1番を押してください」といったキーワードを列挙します。

絶対にしてはいけないこととして、お金を払う、コンビニに行く、銀行に行く、パソコンを操作されるという4点を強調してください。困ったときの連絡先として、警察相談#9110、消費者相談188、そして家族・親戚の連絡先も記載しておきましょう。メモした日付も記入し、定期的に内容を確認してもらうようにしてください。

FAQ

0101で始まる電話番号から着信。出てしまったが大丈夫?

出ただけでは問題ありません。料金も発生していません。ただしその番号をブロック登録し、再度かかってきても絶対に出ないでください。個人情報を話していなければ心配無用ですが、不安な場合は警察相談ダイヤル #9110 に相談してください。

「未納料金」「差し押さえ」を告げられた。支払うべき?

絶対に支払わないでください。100%詐欺です。公的機関・企業は国際電話で未納を通知しませんし、本当の未納なら書面で通知が来ます。電話で即座に支払いを求めることはありません。コンビニ・ATMでの支払い指示は詐欺の典型手口です。即座に電話を切り、#9110に相談してください。

厚生労働省やNTTを名乗っていた。本物か見分ける方法は?

偽物の特徴として、0101など国際電話番号からの連絡、自動音声による日本語案内、「1番を押してください」などの操作指示、緊急性を強調する文言があります。本物の確認方法として、公式サイトで発表されている連絡先に自分から電話し、「○○番号から連絡がありましたが本当ですか?」と確認してください。書面での通知を要求すれば、本物なら快く応じてくれます。

国際電話の料金はどれくらい?いつ・どこで確認できる?

料金目安として、固定電話は約134円/分(NTT・平日昼間)、携帯電話は約100-200円/分(キャリア別)、公衆電話は100円で約1分となっています。確認方法は、固定電話なら翌月の電話料金明細書、携帯電話ならマイページまたは次月請求書で確認できます。疑問があれば契約会社のサポートセンターに問い合わせてください。

Windowsの警告と同時に電話を促された。どう対処する?

偽警告によるサポート詐欺です。画面に記載された電話番号には絶対に電話せず、Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを起動し、ブラウザを選択して「タスクの終了」をクリックしてください。その後Windows Defenderでフルスキャンを実行します。警告音が鳴っても焦らず、「Microsoft」の文字があっても詐欺です。本物のMicrosoftは電話番号を表示しません。

二度と同じ被害に遭わないための設定は?

電話設定として、0101番号の着信拒否登録、国際電話着信拒否(キャリア設定)、迷惑電話対策アプリの導入を行ってください。PC設定では、Windows Defenderリアルタイム保護を有効にし、ブラウザの通知許可を見直し、怪しいサイトの広告をクリックしないよう注意してください。基本対策として、知らない番号には出ない、個人情報は電話で話さない、金銭の要求には絶対応じないを徹底してください。

まとめ・結論

0101電話番号の3つの重要ポイント

正体の切り分けについて、0101は010(国際識別番号)と1(アメリカ国番号)の組み合わせであり、身に覚えのない着信は99%詐欺です。着信は無料ですが、発信・操作は高額料金が発生することを覚えておいてください。

三位一体の脅威対策として、料金詐欺(かけ直し・ガイダンス操作で高額請求)、個人情報詐欺(公的機関を名乗り情報収集)、マルウェア詐欺(偽警告とセットでサポート料金要求)への対応が必要です。

公式見解の確認では、厚生労働省は国際電話で連絡することは絶対にない、NTTファイナンスは自動音声ガイダンスによる未納通知はしない、Microsoftはエラーメッセージに電話番号は記載しないということを理解しておきましょう。

今日から実行できる3ステップ対策

Step 1のブロック設定では、既に着信のあった0101番号を着信拒否登録し、キャリアの国際電話着信拒否サービスを設定し、迷惑電話対策アプリを導入・設定してください。これらの作業は5分程度で完了します。

Step 2の明細確認では、最新の電話料金明細で身に覚えのない国際電話料金をチェックし、クレジットカード明細で不審な電子マネー購入をチェックしてください。疑問があれば即座に契約会社に問い合わせましょう。この確認作業は10分程度で完了します。

Step 3の正規窓口への相談では、少しでも不安があれば#9110(警察相談)に電話し、金銭被害があれば消費者ホットライン188に相談してください。家族・同僚にも注意喚起を共有し、情報を共有することで被害の拡大を防げます。この相談・共有作業は15分程度で完了します。

最後に、0101から始まる電話番号による詐欺は、正しい知識があれば100%防げます。「出ない・かけ直さない・個人情報を話さない」を徹底し、困ったときは一人で判断せず、必ず公的窓口に相談してください。あなたの財産と安全を守るのは、正しい知識と適切な対処法です。実は、この記事を最後まで読んだあなたは、もう0101詐欺に騙される可能性は極めて低くなっています。この知識を周りの人にも共有して、みんなで詐欺被害を防いでいきましょう。

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