- 共有候補の順番は最近メッセージを送信した相手が優先的に表示される
- 「3番目が好きな人」はTikTokでバズ狙いの投稿者が作った噂で根拠なし
- iPhone・Android両方で共有候補の非表示設定が可能
TikTokやInstagramを見ていると、「共有からLINE開いて3番目の人があなたを好きな人」という投稿を目にしたことはありませんか。気になって実際に試してみたものの、「本当にこの順番に意味があるの?」「なんでこの人が表示されるの?」と疑問に思った方も多いはずです。
この記事では、共有からLINEを開いたときに出てくる人の順番の仕組みや、「3番目が好きな人」という噂の真相、さらには邪魔に感じたときの非表示設定まで、徹底的に解説します。TikTokでこの話題がバズった背景や、実際に役立つ活用方法についても紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
「共有からLINE開いて」とは?基本知識を解説
「共有からLINE開いて」とは、TikTokやInstagramなどのSNSアプリで投稿を共有しようとしたとき、LINEアプリの送信先選択画面を表示することを指します。この画面には、あなたのLINE友だちが左上から順番に並んで表示されます。
具体的な操作手順は、TikTokの場合は動画の右下にある矢印ボタン(共有ボタン)をタップし、表示されるメニューから「LINE」を選択するだけです。するとLINEアプリが起動して、送信先を選択する画面が開きます。この画面に表示される人の順番が、SNS上で話題になっています。
iPhoneとAndroidで表示形式が少し異なりますが、基本的には最近やり取りした人が優先的に表示される仕組みになっています。iPhoneでは横並びで左上から、Androidでは縦並びで上から順に表示されます。
LINEの共有候補に出てくる順番が決まる仕組み
LINE公式から明確な基準は発表されていませんが、ユーザーの検証結果や複数の情報源から、共有候補の表示順には一定の法則があることがわかっています。最も重要な要因は「最近メッセージを送信した相手」です。
注意すべきポイントは、メッセージを受信しただけでは共有候補の順番に影響しないということです。相手から頻繁にメッセージを受け取っていても、自分から返信していなければリストの上位には表示されません。あくまでも「自分から送信した」という行動が重視されます。
また、単に最近の送信日だけでなく、送信頻度も影響する可能性があります。日常的にやり取りしている人は、一時的にメッセージを送っていなくても共有候補として表示されやすい傾向にあります。さらに、iPhoneの場合はSiriの提案機能も関連しており、過去の利用履歴や行動パターンをもとに頻繁に使う相手を予測してリストに表示することもあります。
上のグラフは、LINE共有候補の表示順に影響を与える要因を重要度順に示したものです。最も影響が大きいのは「最近の送信時期」で、次いで「送信頻度」が続きます。iPhoneユーザーの場合は、Siriの提案機能も一定の影響力を持っています。このデータから、共有候補は主に自分の送信行動によって決定されることがわかります。
「共有からLINE開いて3番目が好きな人」の真相
TikTokやInstagramで大流行した「共有からLINE開いて3番目の人があなたを好きな人」「1番目の人はあなたを監視している人」といった投稿。これらは完全にエンターテインメントであり、科学的根拠は一切ありません。
前述の通り、共有候補の順番は最近のメッセージ送信履歴や頻度によって決まるため、相手の好意や監視行動とは全く関係ありません。もし本当に相手の気持ちが共有候補の順番に反映されるなら、LINE側が各ユーザーの心理状態を分析して並び替える必要がありますが、そのような技術は実装されていません。
とはいえ、投稿を見ている多くの人も、このような内容を本気で信じているわけではありません。占いや心理テストのような感覚でネタとして楽しんでいるのが実態です。日本人は運試し的なコンテンツが大好きな国民性があり、「もし本当だったら面白いな」という軽い気持ちで参加しているケースがほとんどです。
実際、2022年11月には「共有からLINE開いて3番目の人があなたの好きな人」というテーマの歌まで作られ、当時66.6K以上の再生回数を記録しました。このようなネタとしての拡散力は一定レベルの効果があったと言えるでしょう。
なぜTikTokで「共有からLINE開いて」が流行したのか
この現象がTikTokで爆発的に流行した背景には、投稿者側のバズ狙い戦略が大きく関係しています。TikTokのアルゴリズムでは、動画に対するユーザーの反応が評価基準の重要な要素となっており、特に「シェア数」は動画がおすすめ欄に表示されるかどうかに大きく影響します。
「共有からLINE開いて3番目の人は○○」という投稿を見ると、多くのユーザーは自分の共有候補を確認したくなり、思わず共有ボタンを押してしまいます。この行動がシェア数としてカウントされ、TikTok側が「人気のある動画」と判断しておすすめ欄に表示します。その結果、さらに多くの人の目に触れてシェア数が増える、という好循環が生まれるのです。
実際、TikTokのアルゴリズムで重要となる要素は「いいね+コメント+シェア率」と「再生回数×再生維持率」の2つです。「共有からLINE開いて」系の投稿は、視聴者に具体的なアクション(共有ボタンを押す)を促すことで、シェア率を意図的に高める手法として機能しています。
上のレーダーチャートは、通常の投稿と「共有からLINE開いて」のような共有誘導投稿のアルゴリズム評価を比較したものです。共有誘導投稿は特に「シェア率」の項目で圧倒的に高いスコアを記録していることがわかります。この高いシェア率が、TikTokのおすすめ欄への表示確率を大きく引き上げ、結果的にバズりやすい構造を生み出しています。
TikTokでバズる動画の基準と再生回数の目安
「共有からLINE開いて」系の投稿がどれくらいバズっているのかを理解するために、TikTokにおけるバズの基準について解説します。一般的に、以下のような再生回数の目安があります。
1〜5万回再生は「より多く視聴されている状態」、10万回再生は「バズる一歩手前の状態」、20〜30万回再生は「小さくバズっている状態」、そして50〜100万回再生になると「バズっている状態」と言えます。50万回以上の再生を達成すると、フォロワーも1日数百人ペースで増えることがあり、さらにバズりやすい好循環が生まれます。
上のグラフは、TikTokにおける各段階の再生回数の目安を示しています。TikTok初心者の初投稿は平均300回程度の再生数ですが、10投稿目以降あたりから1万再生以上のバズる動画が出てくる流れが一般的です。「共有からLINE開いて」系の投稿は、この仕組みを利用して効率的にバズを狙う戦略として機能しているのです。
「共有からLINE開いて」がうざいと感じる理由
一方で、この「共有からLINE開いて」系の投稿に対して「うざい」と感じるユーザーも少なくありません。Googleの関連キーワードでもピックアップされるほど、一定数の人がネガティブな印象を持っています。
うざいと感じる主な理由は、同じパターンの投稿が大量に流れてきて飽きることです。2022年の流行時には、インフルエンサーだけでなく素人も含めて同じような投稿が大量に溢れました。TikTokやInstagramのリールで毎日のように似たような動画を見かけると、新鮮味がなくなり「またこれか」という気持ちになるのも無理はありません。
また、あるユーザーは「目的が不透明なものに引っかかっている」と述べています。投稿者の意図がシェア数稼ぎであることを理解しつつも、その手法があまりにも露骨だと感じると、不快感を覚える人もいるようです。エンターテインメントとして楽しめる人と、煩わしく感じる人に分かれるのは、この手のトレンド投稿の宿命とも言えるでしょう。
とはいえ、TikTokで動画投稿を始めたばかりの人が、バズっている投稿を参考に真似してみることは決して悪いことではありません。トレンドを意識しながら情報発信の練習をすることで、次のトレンドを生み出すアイディアにつながる可能性もあります。
上のグラフは、日本国内の年齢層別TikTok利用率を示しています。10代が70.0%と圧倒的に高く、20代でも52.1%と半数以上が利用しています。この若年層中心のユーザー構成が、「共有からLINE開いて」のようなトレンドが急速に広まる土壌となっています。一方で30代以降の利用率は相対的に低く、世代によって受け止め方が異なる可能性も示唆されています。
LINE共有候補を消す・非表示にする方法
共有候補に表示される人を邪魔に感じたり、誤送信を防ぎたい場合は、iPhoneとAndroidそれぞれで非表示設定が可能です。ここでは具体的な設定方法を解説します。
iPhoneでLINE共有候補を非表示にする方法
方法1:Siriと検索の設定を変更する
iPhoneの「設定」アプリを開き、「Siriと検索」をタップします。次に「APPLEからの提案」の欄にある「共有中に表示」をオフ(グレー)に設定してください。これで共有リストに不要な人が表示されるのを防げます。この方法が最も確実に非表示にできる手段です。
方法2:個別に「おすすめを減らす」を選択
アルバムから写真を選んで共有マークをタップし、LINE送信先が表示されたら、消したい人のアカウントを長押しして「おすすめを減らす」を選択します。ただし、この方法では完全に削除されるわけではなく、一定期間後に再び表示される可能性があります。
AndroidでLINE共有候補を非表示にする方法
Androidの場合、LINE公式アプリの設定から「便利な機能」を選び、「コンテンツを共有時に連絡先を表示」をオフに設定します。ただし、Android標準の設定では個別の候補を非表示にする機能がないため、LINE全体の表示を消すか、「Sharedr」などのサードパーティアプリを利用する必要があります。
| 設定方法 | 対応OS | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Siriと検索の設定変更 | iPhone | 全体を完全に非表示 | 簡単 |
| おすすめを減らす | iPhone | 一時的に表示を減らす | 簡単 |
| 便利な機能の設定変更 | Android | 全体を非表示 | 簡単 |
| Sharedrアプリ利用 | Android | 個別にカスタマイズ | やや難 |
| トーク履歴を削除 | 両方 | 特定の人を非表示 | 簡単 |
上の表は、各OSでの非表示設定方法をまとめたものです。iPhoneの「Siriと検索」設定変更が最も効果的で確実な方法ですが、設定を変更するとLINE以外のアプリにもSiriの提案機能が影響を受ける点には注意が必要です。また、いつでも設定を元に戻すことができるので、必要に応じて調整しましょう。
ブロックした相手が共有候補に出てくる問題
LINEでブロックした相手が共有候補に表示されて困っている、という声も聞かれます。実は、ブロックしただけでは共有候補から完全に消えないケースがあります。
この現象の主な原因は、過去のトーク履歴が残っているためです。ブロックしても、そのトーク履歴自体は削除されず、システム上は「過去にやり取りした相手」として認識されています。そのため、ブロック後もしばらくの間は共有候補に表示され続けることがあります。
完全に共有候補から消すには、ブロックに加えて「トーク履歴を削除」する必要があります。トークリストで該当するトークルームを左にスワイプして「削除」を選択してください。ただし、トークルームを削除しても友だちリストから消えるわけではなく、あくまで履歴が削除されるだけです。
もし相手との関係を完全に断ちたい場合は、ブロック後に「ブロックリスト」から相手を削除することも可能です。ただし、この操作を行うと、今後その相手から連絡があっても受け取れなくなるため、慎重に判断してください。
LINE共有の順番を変更することはできる?
残念ながら、LINEの共有候補の順番を手動で変更する機能は現時点では提供されていません。共有リストに表示される人は、自動的に最近の送信履歴や頻度に基づいて並べられるため、ユーザーが自由に並び替えることはできません。
特定の人をリストの上位に持ってくるには、その人とのメッセージ交換を活発にする必要があります。日常的にやり取りしている人は自然とリストの上位に表示されやすくなるため、頻繁に連絡を取ることが唯一の方法です。
将来的にはLINEのアップデートを通じて、ユーザーが共有リストの順序を自由に調整できる機能が追加される可能性もありますが、現時点ではそのような機能はありません。ですので、現状では頻繁にやり取りをすることで、自然にリストを整理する以外に方法はないのが実情です。
LINE共有機能を便利に活用する方法
ネガティブな側面ばかりが注目されがちですが、LINE共有機能は本来とても便利な機能です。ここでは、共有機能を効果的に活用する方法を紹介します。
まず、よく連絡を取る人とのコミュニケーションが格段にスムーズになります。面白い記事やWebページを見つけたとき、共有ボタンからすぐにLINEで送れるため、URLをコピーしてアプリを切り替える手間が省けます。特にiPhoneのSafariでWebページを見ているときは、共有ボタンから直接LINEに送信できるので非常に便利です。
また、TikTokやInstagramで見つけた面白い動画を友人に共有するのも簡単です。共有候補に頻繁にやり取りする友人が表示されているため、わざわざ検索する必要がありません。この「ワンタップで送信できる」という手軽さが、LINE共有機能の最大の魅力です。
さらに、グループトークへの共有も効率的です。家族や友人グループ、仕事のチームなど、複数人と情報を共有したいときも、共有候補に頻繁にやり取りしているグループが表示されるため、スピーディーに情報を届けられます。
ただし、誤送信には注意が必要です。共有候補が便利な反面、タップミスで意図しない相手に送ってしまうリスクもあります。特に個人的な内容や機密情報を含む場合は、送信前に必ず宛先を確認する習慣をつけましょう。
まとめ:共有からLINE開いての真実を理解して賢く活用しよう
「共有からLINE開いて3番目の人が好きな人」という噂は、TikTokでバズを狙う投稿者が作り出したエンターテインメントであり、科学的根拠はありません。実際の共有候補の順番は、最近の送信時期や送信頻度によって決まる仕組みです。
とはいえ、この現象がTikTokで大流行したことで、多くの人がLINE共有機能の仕組みに興味を持つきっかけになりました。邪魔に感じる場合は非表示設定も可能ですし、便利に活用すればコミュニケーションが格段にスムーズになります。ネタとして楽しみつつ、実用的な機能としても上手に使いこなしていきましょう。
