- 友達追加だけでは乗っ取られない:危険なのは認証番号を教えたり、フィッシングサイトにパスワードを入力すること
- 怪しいアカウントの見分け方:美人すぎる写真、高スペック職業、投資話、外部リンク誘導などが危険信号
- 基本設定の変更が最重要:「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」をオフ、メッセージ受信拒否をオンに設定
「あれ?知らない人からLINEの友達追加が来てる…これってもしかして危険なやつ?」
そんな経験、ありませんか?実は今、そのちょっとした不安は的中しているかもしれません。NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、なんと全世代の**83.7%**もの方が利用している身近なアプリ「LINE」を狙った詐欺被害が急増しているんです。
「でも友達追加しただけで何か起きるの?」「怪しいメッセージってどう見分けるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いはず。
この記事では、LINE詐欺の最新手口から怪しいアカウントを一瞬で見抜く方法、そして万が一の時の対処法まで、あなたの大切な情報と財産を守るために知っておくべきことを、分かりやすくお伝えします。
記事を読み終わる頃には、こんなことが分かります
- 友達追加だけで本当に乗っ取られるのか?の真実
- 「あ、これ怪しい」と瞬時に判断できる見分け方
- 今すぐできる簡単な安全設定
- もし被害に遭ってしまった時の具体的な対処法
安心してLINEを使い続けるために、一緒に見ていきましょう。

そもそもLINEの友達追加で何が起きるの?詐欺の流れを知ろう
詐欺師はこうやってあなたを狙っている
LINE詐欺って聞くと「なんか難しそう…」と思うかもしれませんが、実は詐欺師たちの手口はとてもシンプルで巧妙です。
まず、知らない人から友達追加のリクエストが届きます。最初は「あれ?誰だろう?」程度の軽い気持ちで承認してしまう方も多いでしょう。ここから詐欺師の計画が始まります。
次に、親しみやすいメッセージが送られてきます。「こんにちは!よろしくお願いします」といった無害そうな内容から始まって、徐々に距離を縮めてくるんです。この段階では「感じのいい人かも」と思ってしまうことも。
そして最も危険なのが、電話番号や認証番号を巧妙に聞き出してくる段階です。「アカウントの確認のため」「セキュリティチェックで必要」などのもっともらしい理由をつけて、あなたの大切な情報を狙ってきます。
最終的に、取得した情報であなたのアカウントを完全に乗っ取り、今度はあなたの友人や家族に詐欺メッセージを送りつける…という恐ろしい流れになるんです。
被害を防ぐための基本設定はこれ!
でも安心してください。実は簡単な設定変更で、かなりのリスクを減らすことができるんです。
特に重要なのが「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」という2つの設定をオフにすることです。この設定をしておくだけで、電話番号から勝手に友達追加されることを防げます。詐欺師の中には、ランダムに電話番号を入力してターゲットを探している人もいるので、この対策は本当に効果的です。
設定方法も難しくありません。LINEアプリの「設定」から「友だち」を選んで、該当する項目をタップするだけ。たった1分でできる作業で、大きな安心を手に入れることができますよ。
「友達追加しただけで乗っ取られる」は本当?真実を教えます
この質問、本当によく聞かれるんです。結論から言うと、友達追加だけでは乗っ取られません。
「え、それなら安心じゃない?」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。問題はその後の行動にあるんです。
実際に乗っ取りが起きる危険な行為
乗っ取りが発生する本当の原因は、主に以下のような行為です。
まず、認証番号を他人に教えてしまうこと。LINEでは新しい端末でログインする際に、SMSで認証番号が送られてきますよね。この番号は絶対に他人に教えてはいけません。「友達だから」「家族だから」という理由でも、例外はありません。
次に、フィッシングサイトでのパスワード入力です。詐欺師は本物そっくりの偽サイトを作るのがとても上手で、見た目だけでは判断が難しいことも多いんです。「ログインが必要です」と言われても、一度立ち止まって考える習慣をつけましょう。
怪しいリンクのクリックも危険です。「アカウントが凍結されました」「緊急のお知らせ」といった不安を煽るメッセージと一緒に送られてくるリンクには、特に注意が必要です。
LINEから公式に発表されている注意点
LINE公式からも注意喚起が出ていて、アカウントの不正ログインの多くは「第三者にLINEの電話番号と認証番号を伝えた」「引き継ぎ以外の画面で電話番号と認証番号を入力した」ことが原因だと明記されています。
つまり、正しい知識を持って適切に行動すれば、乗っ取り被害は防げるということなんです。
最新のLINE詐欺、こんな手口にご注意!
1. 乗っ取り詐欺:身近な人を装って金銭を要求
これは最も古典的で、今でも被害が多い手口です。あなたの友人や家族のアカウントが乗っ取られ、そのアカウントから「急にお金が必要になった」「プリペイドカードを買ってきてほしい」といったメッセージが送られてきます。
実際の被害事例を見ると、プリペイドカードの購入依頼が圧倒的に多く、平均被害額は5万円から50万円と幅広いのが特徴です。「普段なら絶対に疑うのに、信頼している人からのメッセージだったから…」という被害者の声も多く聞かれます。
2. 投資詐欺:夢のような儲け話の罠
最近特に増えているのが、投資をテーマにした詐欺です。突然「投資グループ」に招待され、そこには「投資で大成功している先生」と「先生の指導で利益を上げている生徒たち」がいます。
グループ内では毎日のように「今日も○万円の利益が出ました!」「先生の指示通りにしたら資産が倍になりました!」といった報告が共有されます。しかし、これらは全て演出。実際に投資を始めると、お金は二度と戻ってきません。
3. フィッシング詐欺:本物そっくりの偽サイトに注意
「アカウントがロックされました」「不審なログインを検知しました」「24時間以内に確認してください」といった緊急性を煽るメッセージと共に、偽のLINEログイン画面に誘導される詐欺です。
偽サイトは年々精巧になっていて、デザインやレイアウトは本物とほぼ同じ。慌てている時は特に見分けがつきにくいので、「急がなきゃ」と思った時こそ、一度深呼吸して冷静になることが大切です。
4. 宅配詐欺:荷物の不在通知を装った新手口
「お荷物をお預かりしています」「再配達の手続きが必要です」といった宅配業者を装ったメッセージも増えています。このメッセージに含まれるリンクをクリックすると、不正アプリがインストールされたり、SMSが遠隔操作されたりする危険性があります。
特にオンラインショッピングが一般的になった今、「荷物が届く予定だった」という心当たりがある時期を狙って送られてくることが多いので、注意が必要です。
怪しいアカウント、一瞬で見抜く方法教えます
女性を装う詐欺アカウントの特徴
残念ながら、詐欺師の多くは魅力的な女性のプロフィールを使ってターゲットに近づいてきます。でも、よく観察すると共通する特徴があるんです。
まず、プロフィール画像が「美人すぎる」ことが挙げられます。モデルのような写真や、明らかにプロが撮影したような高品質な画像を使っていることが多いです。これらの写真は、多くの場合インターネット上から無断で拝借した他人の写真です。
職業欄にも注目してください。「社長令嬢」「女性実業家」「軍医」「ボランティア団体職員」など、なぜか高スペックな職業が並んでいることが多いんです。また、投稿にはブランド品や高級ホテルでの写真が頻繁に登場し、いかにも「成功している」イメージを演出しています。
フォロワー数とフォロー数のバランスも重要なチェックポイントです。フォロワーが極端に少ないのに、フォロー数だけが異常に多い場合は要注意。これは詐欺師が手当たり次第にフォローして、ターゲットを探している証拠かもしれません。
メッセージの内容でも見分けられる
詐欺アカウントからのメッセージには、いくつかの共通パターンがあります。
最初のメッセージが妙に親しげで、まるで以前からの知り合いのような口調で話しかけてくることが多いです。「お久しぶりです」「覚えていますか?」といった曖昧な表現で、あなたに「もしかして知り合いかも?」と思わせようとします。
また、比較的早い段階で「もっと親しくなりたい」「直接話したい」などの理由でLINEなど他のアプリに誘導しようとするのも特徴的です。これは、元のプラットフォームの監視を逃れるためと、より親密な関係を演出するためです。
企業アカウントの見分け方も知っておこう
個人アカウントだけでなく、企業を装った詐欺アカウントも存在します。
LINEの公式アカウントには認証システムがあり、未認証アカウントには灰色のマークが表示されます。LINEヤフー社では、ユーザーが未認証アカウントのトークルームを開くと「このアカウントは未認証アカウントです。投資など金銭に関連するメッセージには十分注意してください」という警告文が表示されるようになりました。
ただし、未認証だからといって必ずしも詐欺というわけではありません。正当な企業でも認証を受けていない場合があります。大切なのは、投資や金銭に関する話が出てきた時に、より慎重になることです。
実際の被害事例から学ぶ「こうして騙された」
事例1:投資グループで300万円の大損失
30代の会社員Aさんの事例です。ある日、魅力的な女性のプロフィールから友達追加があり、軽い気持ちで承認しました。
しばらく何気ない会話を続けた後、「投資で成功している人たちのグループがあるんです」と誘われました。グループに参加すると、確かに毎日のように「今日は○万円の利益」「先生のおかげで資産が増えました」といった報告が次々と投稿されていました。
最初は様子見で10万円から始めたAさん。すると本当に利益が出ているような報告が届き、調子に乗って追加投資を重ねてしまいました。最終的に300万円を投じたところで、突然連絡が取れなくなり、すべてのお金を失ってしまったそうです。
Aさんは後から振り返って「グループの『成功報告』は全て演出だった。冷静に考えれば、そんなに簡単に儲かるはずがなかった」と語っています。
事例2:友人になりすましたプリペイドカード詐欺
40代の主婦Bさんの事例では、仲の良い友人のアカウントが乗っ取られ、そのアカウントから「急にお金が必要になった。コンビニでプリペイドカードを買って、番号を教えてもらえる?」というメッセージが届きました。
普段からその友人とは頻繁にやり取りをしていたBさんは、疑うことなく5万円分のプリペイドカードを購入し、番号を送信してしまいました。後で直接友人に確認したところ、そのようなメッセージは送っていないことが判明。友人のアカウントが乗っ取られていたのです。
この事例から学べるのは、どんなに親しい人からのメッセージでも、金銭が絡む依頼の場合は必ず別の方法で確認することの重要性です。
事例3:巧妙なフィッシングサイトに騙された会社員
20代の会社員Cさんは、「あなたのLINEアカウントに不正ログインの試行がありました。24時間以内に確認してください」というメッセージを受け取りました。
仕事で疲れていたCさんは、慌ててメッセージ内のリンクをクリック。表示されたページは見た目も機能もLINEの公式サイトとまったく同じで、普段通りにログイン情報を入力してしまいました。
その後、友人から「変なメッセージが来てるけど大丈夫?」と連絡があり、自分のアカウントが乗っ取られていることが発覚。慌てて対処しましたが、一時的にアカウントの制御を失ってしまいました。
Cさんは「疲れている時や忙しい時こそ、冷静になることが大切だと痛感した」と振り返っています。
今すぐできる!LINEを安全に使うための設定方法
基本設定を見直そう
まずは、LINEアプリの基本設定から見直していきましょう。設定方法は簡単で、誰でもすぐにできます。
友達追加設定の変更が最も重要です。LINEアプリを開いて、右下の「設定」をタップし、「友だち」を選択してください。そこで「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」の両方をオフにします。これだけで、知らない人から勝手に友達追加されるリスクを大幅に減らすことができます。
次にメッセージ受信制限の設定です。同じく設定画面から「プライバシー管理」を選び、「メッセージ受信拒否」をオンにしてください。この設定により、友達として追加していない人からのメッセージを受信しなくなります。
ログイン許可設定も重要です。設定画面の「アカウント」から「ログイン許可」をオフにすると、スマートフォン以外の端末からのログインを防ぐことができます。普段パソコンやタブレットでLINEを使わない方は、この設定をオフにしておくことをお勧めします。
パスワード管理で安全性をアップ
パスワードの管理も、安全にLINEを使うための重要なポイントです。
まず、他のサービスと同じパスワードを使わないことが基本中の基本です。もし他のサービスからパスワードが漏洩した場合、LINEアカウントまで危険にさらされてしまいます。面倒に感じるかもしれませんが、サービスごとに異なる強力なパスワードを設定しましょう。
定期的なパスワード変更も効果的です。3ヶ月に1回程度を目安に、パスワードを更新する習慣をつけておくと安心です。カレンダーアプリにリマインダーを設定しておくのもいいでしょう。
パスワードを作る時は、英数字と記号を組み合わせた8文字以上のものにしてください。誕生日や電話番号など、推測されやすい文字列は避けましょう。
ログイン通知機能を活用しよう
LINEには、普段使わない端末からログインがあった時にお知らせしてくれる便利な機能があります。このログイン通知機能を活用することで、不正ログインを早期に発見できます。
もし身に覚えのないログイン通知が届いた場合は、すぐに対処する必要があります。設定画面の「アカウント」から「ログイン中の端末」を確認し、知らない端末があったら即座にログアウトさせてください。その後、パスワードを変更することも忘れずに。
この機能のおかげで、実際に不正ログインを防げたという事例も多く報告されています。設定は簡単で、しかも無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。
よくある質問:みんなが気になる疑問にお答えします

まとめ:安心してLINEを使うために覚えておきたいこと
ここまで長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。最後に、今日学んだ内容の中で特に重要なポイントをまとめておきますね。
一番大切なのは「うまい話はない」という意識
LINE詐欺から身を守るために最も重要なのは、「世の中にうまい話はない」という健全な疑いの心を持つことです。「簡単に稼げる」「必ず儲かる」「あなただけに特別な情報を」といった甘い言葉には、必ず裏があります。
知らない人からの儲け話、企業を装ったアカウントからの警告、キャンペーン情報などは、まず疑ってかかる習慣をつけましょう。「念のため確認してみよう」という慎重さが、あなたを詐欺から守ってくれます。
基本設定の見直しは今すぐやろう
記事で紹介した基本設定の変更は、本当に簡単で効果的です。「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」をオフにする、メッセージ受信拒否をオンにする、ログイン許可をオフにする…これらはたった数分でできる作業です。
「後でやろう」と思っていると、ついつい忘れてしまいがちです。この記事を読み終わったら、すぐに設定画面を開いて変更してみてください。きっと「意外に簡単だった」と感じるはずです。
周りの人にも知識を共有しよう
詐欺の被害を本当に減らすには、あなた一人が対策するだけでは不十分です。家族や友人、特にシニア世代の方々にも、今日学んだ知識を共有してください。
「LINEで変なメッセージが来たら相談して」「お金の話が出てきたら一度相談して」と伝えておくだけでも、被害を防ぐ効果があります。みんなで知識を共有することで、詐欺師の活動を困難にできるんです。
万が一の時は一人で悩まないで
もし詐欺の被害に遭ってしまった、または遭いそうになった場合は、決して一人で悩まないでください。消費生活センター(188番)や警察のサイバー犯罪相談窓口など、相談できる場所があります。
「こんなことで相談してもいいのかな」と遠慮する必要はありません。相談窓口の方々は、このような案件に慣れていて、適切なアドバイスをしてくれます。早めに相談することで、被害を最小限に抑えることができる場合も多いんです。
LINEは正しく使えば便利で安全なツール
最後に忘れてほしくないのは、LINEは正しく使えば本当に便利で安全なコミュニケーションツールだということです。今日学んだ知識と対策を実践することで、安心してLINEの便利さを享受できます。
詐欺を恐れてLINEの使用をやめる必要はありません。適切な知識を持って、適切に対策をとることで、詐欺師の手口を見抜き、安全にLINEを使い続けることができるはずです。
あなたとあなたの大切な人たちが、安心してLINEでのコミュニケーションを楽しめることを心から願っています。何か不安なことがあったら、この記事を見返してみてくださいね。