ローカルネットワークのデバイスの検索および接続を求めています:意味と対処法を徹底解説

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「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」

スマホやパソコンを使っていると、いきなりこんな通知が出てきて「えっ、何これ?許可して大丈夫?」と不安になった経験はありませんか?

実はこれ、最近のスマホやOSに搭載された、あなたのプライバシーを守るための大切な機能なんです。でも、意味がわからないと怖いですよね。

この記事では、そんな「ローカルネットワーク」の通知の意味から、許可するとどうなるのか、しないとどうなるのか、そして具体的な設定方法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます!この記事を読めば、もう通知にドキッとすることなく、安全かつ便利にデバイスを使いこなせるようになりますよ。

この記事のポイント
  • 通知はプライバシー保護機能。アプリが家庭内Wi-Fi機器と通信するための許可証。
  • 許可すれば印刷やキャストが便利に。拒否すると一部機能が使えなくなるだけ。
  • 信頼できる公式アプリなら許可してOK!不要なら設定からいつでもOFFにできる。
目次

ローカルネットワークとは?

そもそも「ローカルネットワーク」って何?というところから、丁寧にご説明しますね。実はこれ、私たちの生活にすごく身近なものなんです。

定義と基本概念

ローカルネットワーク(LAN)とは、簡単に言うと「家や会社の中だけの、内輪のネットワーク」のことです。 例えば、同じWi-Fiルーターに接続しているスマホ、パソコン、テレビ、プリンターなどが、お互いに通信するための小さなグループをイメージしてください。このグループの中では、インターネットを介さずに、機器同士が直接データをやり取りできるんです。

よく「LANケーブル」なんて言いますよね。あれは、このローカルネットワークを有線でつなぐためのケーブルのこと。もちろん、今はWi-Fi(無線LAN)が主流なので、ケーブルがなくても同じネットワークに参加できます。この「閉じたネットワーク」というのがポイントです。

インターネットとの違い

インターネットとの違い

ローカルネットワークとインターネットは、よく混同されがちですが、役割が全く違います。「家の中(ローカルネットワーク)」と「家の外の世界(インターネット)」と考えると分かりやすいかもしれません。

インターネットは、世界中のコンピューターやネットワークを繋いだ巨大な網(グローバルネットワーク)です。私たちがウェブサイトを見たり、SNSを使ったりするのは、このインターネットに接続しているからですね。一方、ローカルネットワークは、あくまで自宅やオフィスといった限定された範囲内の通信です。Wi-Fiルーターが、この「内」と「外」を繋ぐ玄関のような役割を果たしています。

家庭やオフィスで使われる具体例

「え、そんな便利なこと、もうやってるかも!」と思った方も多いはず。そう、私たちは知らず知らずのうちに、日常的にローカルネットワークの恩恵を受けているんです。

例えば、iPhoneで撮った写真を、Wi-Fiで繋がったプリンターから直接印刷する。これも立派なローカルネットワークの活用例です。スマホがプリンターを「見つけて」、データを送っているわけですね。他にも、スマホの画面をテレビに映す「ミラーリング」や、Google HomeやAmazon Alexaといったスマートスピーカーに話しかけて家電を操作するのも、すべて同じネットワーク内の機器が連携しているからこそ実現できています。

オフィスなら、自分のパソコンからネットワーク上にある共有フォルダにアクセスしたり、共有プリンターで印刷したりする場面が思い浮かぶのではないでしょうか。これらもすべてローカルネットワークのおかげなんです。

通知の意味:「ローカルネットワークのデバイスの検索および接続を求めています」

では、本題の「ローカルネットワークのデバイスの検索および接続を求めています」という、ちょっと長くて堅苦しい通知は、一体何を意味しているのでしょうか。

なぜこの通知が表示されるのか

なぜこの通知が表示されるのか

この通知が表示されるようになったのは、iOS14やAndroid11以降、プライバシー保護機能が大幅に強化されたからです。それ以前は、アプリが比較的自由に同じネットワーク内の機器を探しに行けてしまいました。便利ではあるものの、悪意のあるアプリが、あなたの家のネットワークにどんな機器が繋がっているか(例えば、どんなスマホやパソコン、テレビがあるかなど)を勝手にスキャンして、情報を盗み見るリスクもゼロではなかったのです。

そこでAppleやGoogleは、「アプリがあなたの家のネットワーク内を探し回ろうとしていますよ。許可しますか?」と、事前にユーザーに確認する仕組みを導入しました。これが、あの通知の正体です。つまり、あなたのプライバシーを守るための「門番」のような役割を果たしてくれている、とても重要な機能なんですね。

通知が出る主なアプリ・シチュエーション例(iPhone・Chromeなど)

この通知は、ローカルネットワーク上の他のデバイスと連携する可能性がある、あらゆるアプリで表示される可能性があります。特に、以下のようなアプリを初めて起動したときや、特定の機能を使おうとしたときによく見かけます。

iPhoneの場合、LINEやInstagram、YouTube、Netflixといった多くの人が使うアプリでも表示されます。例えば、YouTubeやNetflixで動画をテレビに「キャスト」しようとした瞬間や、LINEで友人と写真やファイルを送受信しようとしたときなどです。また、キヤノンやエプソンのプリンターアプリ、パナソニックのテレビ操作アプリなど、特定のハードウェアと連携するアプリでは必須の許可となります。

パソコンのChromeブラウザでも、「chromeがローカルネットワーク上のデバイスを見つけることを許可しますか」といった似たようなメッセージが出ることがあります。これは、WebサイトがChromecastなどのデバイスに接続しようとしたり、開発者がローカル環境でテストサーバーを動かしたりする際に表示されることが多いです。

許可するとどうなる?しないとどうなる?

さて、一番気になるのが「で、結局、許可するのとしないのと、どっちがいいの?」という点ですよね。メリット・デメリットを分かりやすく表にまとめてみました。

許可した場合許可しない場合
できること✅ スマホから直接印刷
✅ テレビへの動画キャスト
✅ スマート家電の操作
✅ ゲーム機との連携プレイ
基本的なアプリ機能(インターネット通信)
できなくなること特になし❌ 上記「できること」のすべて
❌ Wi-Fi経由のデバイス連携全般
メリット機器連携機能がフル活用でき、とても便利になるセキュリティが少し向上する(意図しない情報収集を防ぐ)
デメリットごく僅かなセキュリティリスク(信頼できないアプリの場合)アプリの便利な連携機能が使えず、かなり不便になる
ローカルネットワーク許可・不許可の比較

ローカルネットワークを許可するとどうなる

結論から言うと、信頼できるアプリであれば、許可することで生活が格段に便利になります。アプリがあなたの家のWi-Fiネットワーク内にある対応機器を「発見」できるようになり、本来の機能を最大限に発揮できるようになるからです。

例:iPhoneでの影響/メリット

iPhoneで許可した場合のメリットは非常に大きいです。例えば、リビングのApple TVやスマートテレビに、手元のiPhoneで見ていた写真や動画を「AirPlay」でパッと大画面に映し出すことができます。友人や家族が集まった時に、みんなで思い出の動画を見るなんて使い方ができますね。また、年賀状の季節にパソコンを立ち上げなくても、iPhoneから直接プリンターで宛名印刷を済ませることも可能です。

例:Chromeでの挙動

Chromeで許可すると、Webページ上から直接ローカルネットワーク内のデバイスを操作できるようになります。一番身近な例は、YouTubeのWebサイトを開いて、再生中の動画をテレビのChromecastにキャストする機能でしょう。許可しないと、キャスト先のデバイスリストに何も表示されなくなってしまいます。開発者にとっては、ローカル環境で作成したWebページをテストするために必須の許可となります。

許可しないとどうなる

もし「許可しない(または拒否)」を選ぶと、そのアプリはあなたの家のネットワーク内を探索する権利を失います。アプリの基本的な機能(インターネットを使った情報の閲覧など)は使えますが、デバイス連携に関する機能は一切利用できなくなります。

利用できなくなる機能例

例えば、YouTubeアプリでローカルネットワークを許可しないと、キャストアイコンをタップしても「デバイスが見つかりません」と表示され、テレビに動画を映すことができません。同様に、プリンターアプリで許可をしないと、Wi-Fiで接続されているはずのプリンターがアプリ上に表示されず、印刷やスキャンといった操作が全くできなくなってしまいます。つまり、アプリの便利な機能の半分以上が封じられてしまう、と言っても過言ではないかもしれません。

セキュリティリスクとの関係

「許可しない」を選ぶ最大のメリットは、セキュリティ面です。万が一、悪意のあるアプリをインストールしてしまった場合でも、ローカルネットワークへのアクセスを拒否していれば、そのアプリがあなたの家のネットワーク構成を盗み見たり、他の機器に不正な攻撃を仕掛けたりするリスクを未然に防ぐことができます。特に、提供元が不明な怪しいアプリや、機能的にローカルネットワーク接続が必要なさそうなアプリ(例えば、シンプルな電卓アプリなど)からの要求は、迷わず「許可しない」を選ぶのが賢明です。

許可してるのにうまく動かない場合の対処法

「ちゃんと許可したはずなのに、プリンターが見つからない!」「キャストできない!」そんなトラブルもよくありますよね。焦らずに、いくつか確認してみましょう。

よくある原因とチェックポイント

接続がうまくいかない時の原因は、意外とシンプルなことが多いです。まず一番に確認したいのは、スマホと接続したい機器(テレビやプリンターなど)が、全く同じWi-Fiネットワークに接続されているかという点です。例えば、スマホが「5GHz」の電波に、プリンターが「2.4GHz」の電波に接続されていると、ルーターによっては別のネットワークと判断されて見つけられないことがあります。一度、両方の機器のWi-Fi設定を確認してみてください。

それでもダメな場合は、古典的ですが効果的な方法を試しましょう。まずは、該当のアプリを一度完全に終了(タスクキル)して、もう一度起動してみてください。それでも改善しない場合は、スマホ本体と、接続先の機器(テレビやプリンター、ルーターなど)の電源を一度オフにして、数分待ってから再度オンにしてみる「再起動」が非常に有効です。

「ローカルネットワーク 設定 出てこない」問題の解決法

スマホ(iPhoneAndroid)での設定手順

「設定アプリを開いて、許可しようと思ったのに、そもそも『ローカルネットワーク』の項目自体がない!」というケースもあります。これは、一度もそのアプリからアクセス要求がされていないか、あるいは最初に表示されたダイアログで「許可しない」を選んだ後に、設定項目がうまく生成されていない場合に起こります。

この場合の最も確実な解決策は、一度そのアプリをスマホから削除(アンインストール)し、App StoreやGoogle Playからもう一度インストールし直すことです。再インストール後、アプリを初めて起動すると、再び「ローカルネットワークの…」という許可を求めるポップアップが表示されるはずです。ここで「許可」を選べば、今度は設定アプリ内にも項目が正しく表示されるようになります。少し面倒ですが、これが一番の近道です。

ローカルネットワーク接続を許可/解除する方法(iPhone/Android/PC別)

一度設定した許可は、いつでも自由に変更できます。「あの時よくわからずに許可しちゃったけど、やっぱりやめたいな」という場合もご安心ください。お使いのデバイス別に、設定の変更方法を解説します。

スマホ(iPhone/Android)での設定手順

iPhoneやiPadの場合、設定はとても簡単です。「設定」アプリを開き、少し下にスクロールして「プライバシーとセキュリティ」をタップします。その中にある「ローカルネットワーク」という項目を選ぶと、これまでにアクセスを求めてきたアプリの一覧が表示されます。ここで、それぞれのアプリ名の横にあるスイッチをオン(緑色)にすれば許可、オフにすれば解除となります。定期的にこのリストを見直して、使っていないアプリや不要なアプリの許可はオフにしておくと、より安全ですね。

Androidの場合は、OSのバージョンやメーカーによって少し表現が異なりますが、基本的には「設定」アプリから「アプリ」または「アプリケーション」に進みます。権限を変更したいアプリを選び、「権限」や「許可」といった項目をタップします。その中に「付近のデバイス」や「ネットワーク」といった項目があれば、そこから個別に許可・不許可を設定できます。

PC(Windows/macOS)での設定手順

Windowsパソコンでは、ネットワークのプロファイルが「パブリック」になっていると、セキュリティが厳しくなってデバイスが見つかりにくいことがあります。「設定」→「ネットワークとインターネット」から、接続中のWi-Fiまたはイーサネットの「プロパティ」を開き、ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更すると解決することがあります。

macOSの場合は、iPhoneと似ています。「システム設定」(以前のバージョンでは「システム環境設定」)を開き、「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。リストの中から「ローカルネットワーク」を選ぶと、アプリごとに許可・不許可をスイッチで切り替えることができます。特にChromeの場合は、複数の項目が表示されることがあるので、関連するものはすべてオンにしておくと良いでしょう。

FAQセクション

ローカルネットワークを許可すると危険ですか?

結論から言うと、信頼できるアプリであれば、過度に心配する必要はありません。 例えば、AppleやGoogleの純正アプリ、キヤノンやソニーといった有名メーカーの公式アプリ、App Storeのランキング上位にあるような有名なアプリであれば、まず安全と考えてよいでしょう。

危険なのは、公式サイト以外からダウンロードしたアプリや、聞いたこともない開発元の怪しいアプリです。そうしたアプリに許可を与えてしまうと、個人情報を抜き取られたり、他のデバイスへの攻撃の踏み台にされたりするリスクがゼロではありません。

判断基準は「そのアプリを信頼できるか?」「その機能が本当に必要か?」の2点です。

Chromeの通知は毎回出るのを止められますか?

通常は、一度「許可」を選択すれば、そのサイトに対しては再度通知が表示されることはありません。 しかし、お使いの環境(特にmacOS)やChromeのバージョン、特定のウェブサイトの実装によっては、稀に毎回通知が出てしまうケースも報告されています。

この場合、まずはmacOSの「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「ローカルネットワーク」で、Chromeに関連する項目がすべてオンになっているか確認してみてください。

それでも解決しない場合は、ChromeのキャッシュやCookieをクリアするか、最終手段としてChromeを再インストールすると改善される可能性があります。

家庭内で許可したほうがよい具体例は?

「デバイス連携で生活が便利になるアプリ」は、積極的に許可してよいでしょう。 具体的には、以下のようなアプリが挙げられます。

  • 動画/音楽ストリーミングアプリ(YouTube, Netflix, Spotifyなど):テレビやスピーカーにキャストするため。
  • プリンター/スキャナー連携アプリ(各メーカーの公式アプリ):スマホから直接印刷・スキャンするため。
  • スマート家電操作アプリ(エアコン、照明、ロボット掃除機など):外出先から家電を操作するため。
  • ゲーム機連携アプリ(Nintendo Switch Online, PlayStation Appなど):友人との対戦やデータ連携のため。

逆に、天気予報アプリやニュースアプリ、電卓アプリなど、どう考えても他の機器と連携する必要がなさそうなアプリから要求が来た場合は、安易に許可せず、まずは「許可しない」を選ぶのが安全です。

まとめ・結論

今回は、「ローカルネットワークのデバイスの検索および接続を求めています」という通知について、その意味から対処法まで詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

通知の意味を正しく理解することの重要性

この一見すると不審な通知は、実はあなたのプライバシーを守るための頼もしい「門番」機能である、ということがお分かりいただけたかと思います。アプリがあなたのプライベートなネットワーク空間で、他の機器と通信しようとしていることを知らせ、その許可をあなた自身に委ねてくれるのです。意味を正しく理解すれば、もうこの通知を怖がる必要は全くありません。

許可するかどうかの判断基準

最終的な判断基準は非常にシンプルです。「そのアプリは信頼できるか?」そして「そのアプリでデバイス連携機能を使いたいか?」この2つを自問自答してみてください。YouTubeをテレビで見たい、スマホから印刷したい、といった明確な目的があり、かつそれが公式アプリであるならば、迷わず「許可」しましょう。逆に、目的が不明な場合や、アプリの提供元が怪しい場合は「許可しない」を選ぶのが鉄則です。

正しい設定で安全かつ便利に活用しよう

ローカルネットワークは、正しく設定すれば私たちのデジタルライフを驚くほど豊かで便利なものにしてくれます。この記事を参考に、ぜひ一度、ご自身のスマホの設定を見直してみてください。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「ローカルネットワーク」を開き、不要なアプリの許可をオフにするだけで、セキュリティは格段に向上します。

これからは、あの通知が表示されても、自信を持って「許可」または「許可しない」を選択できるはずです。正しい知識を身につけ、安全で快適なスマートライフを存分に楽しんでくださいね!

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