- エペイオス ノンフライオーブンは6役の多機能性(ノンフライヤー、オーブン、トースター、発酵機、解凍機、フードドライヤー)を備えた14L大容量の調理家電だが、説明書のわかりにくさや操作性に課題がある
- 油を使わない熱風調理で健康的な料理が可能だが、ヒーターが上部にあるため加熱ムラが生じることがあり、厚みのある食材は途中でひっくり返す必要がある
- 電気代は唐揚げ調理(約15分)で約9.45円、鶏の丸焼き(約40分)で約25.2円と経済的だが、本体サイズが大きく(W330×H380×D370mm)設置スペースの確保が必要
ヘルシーな食生活を目指しながらも、揚げ物の美味しさを諦めきれない方にとって、ノンフライオーブンは理想的な調理家電として注目を集めています。中でも「エペイオス ノンフライオーブン」は多くのテレビ番組で紹介され、話題となっている人気商品です。これを購入する前に、そのメリットだけでなく、デメリットも十分に理解しておく必要があります。
本記事では、エペイオス ノンフライオーブンを検討している方のために、その特徴やデメリット、実際の使用感や口コミ、他社製品との違いなどを徹底解説します。購入前に知っておきたい情報を網羅していますので、後悔のない選択のためにぜひ参考にしてください。

エペイオス ノンフライオーブンの基本情報
エペイオス ノンフライオーブンは、ノンフライヤーとオーブンの機能を融合させた多機能調理家電です。「家電大賞 2021-2022」にノミネートされ、「ラヴィット」や「まだアプデしてないの?」など複数のテレビ番組でも紹介されている人気商品です。
スペックと主な特徴
エペイオスのノンフライオーブンには標準モデル(CP247A)とIoT機能付き(AO249A)の2種類があります。どちらも本体寸法はW330 × H380 × D370mm、消費電力は1400W、庫内容量は14L、温度調節は50〜220℃(10℃単位)で設定可能です。本体重量は11.8kgで、電源ケーブル長は1.2mとなっています。
このノンフライオーブンの最大の魅力は6役の多機能性です。ノンフライヤー、オーブン、トースター、発酵機、解凍機、フードドライヤーの機能を1台でカバーしています。また、14Lの大容量設計で3段調理が可能であり、360°熱風循環技術により食材をムラなく加熱します。
食材に含まれる油分と水分だけで調理するため、油不要のヘルシー調理が可能で、余分な脂を落としてカロリーダウンが実現できます。操作はタッチパネル式で直感的に行え、ロティサリー機能により丸鶏などの回転調理も可能です。さらに、AO249Aモデルでは専用アプリと連携したスマホからの操作が可能となっています。
知っておくべきデメリットと対処法
エペイオスのノンフライオーブンには多くのメリットがある一方で、購入前に知っておくべきデメリットも存在します。実際の使用者から指摘されている主な問題点とその対処法を紹介します。
説明書とメニュー選択の問題
多くのユーザーが指摘しているのが、取扱説明書のわかりにくさです。基本的な説明が不足しており、初めて使う際に戸惑う方が多いようです。また、プリセットメニューは豊富ですが、選択方法が少し面倒です。メニューボタンを連打して目的のメニューまで進む必要があり、行き過ぎると戻れないため、操作に慣れが必要です。
これらの問題に対しては、公式サイトやYouTubeで操作方法を確認したり、IoT機能付きのAO249Aモデルを選択して、スマホアプリでの操作で解消するという対処法があります。操作に慣れるまでの間は、簡単なメニューから試していくのがおすすめです。
設置スペースと加熱ムラ
14Lという大容量は魅力ですが、その分、本体サイズも大きく、キッチンに置くスペースの確保が必要です。設置には背面と側面に最低10cmほどの隙間も必要となり、特に狭いキッチンでは事前に設置スペースの確認が重要です。
また、ヒーターが上部にあるため、食材の上側と下側で熱の当たり方に差が出ます。特に厚みのある食材は、途中でひっくり返さないと下面がうまく焼けないことがあります。3段調理の場合は、上段・中段・下段で熱の強さが異なるため、同時調理には工夫が必要です。
加熱ムラの対策としては、食材を途中でひっくり返したり、厚みのある食材は初めから薄切りにするなどの工夫が効果的です。また、3段調理を行う場合は、火力の強い上段に焼き色をつけたい食材を配置するなど、熱の特性を理解して使用するとよいでしょう。
その他の注意点
熱風によるノンフライ調理は、油で揚げるよりも水分が飛びやすく、特にパンなどはしっとり感が少なくパサパサになることがあります。また、動作中の音はオーブントースターや電子レンジと比べると大きめです。
さらに、オーブン機能やノンフライヤー機能はありますが、電子レンジ機能はないため、レンジでチンしたい時には別途電子レンジが必要になります。1400Wという消費電力は、他の家電と同時に使用するとブレーカーが落ちる可能性もあるため、特に古い住宅や契約アンペア数が低い場合は注意が必要です。
実用的な使い方とレシピ
エペイオス ノンフライオーブンを効果的に使いこなすためのポイントとおすすめレシピを紹介します。
基本操作とコツ
基本的な操作は、電源を入れてメニューボタンでプリセットメニューを選択するか、手動で温度・時間を設定し、食材を庫内に配置して調理を開始するという流れです。従来のオーブンと違い、予熱時間が短いため、すぐに調理を始められるのがメリットです。
3段調理を活用する際は、上・中・下段で異なる食材を同時調理する場合、焼き色の付き方を考慮して配置することが大切です。また、汚れ防止や取り出しやすさのために、クッキングシートの活用がおすすめです。
食材の厚みには注意が必要で、厚みのある食材は途中でひっくり返すと均一に仕上がります。レシピ通りでうまくいかない場合は、少しずつ温度や時間を調整していくことで、最適な調理条件を見つけることができます。
おすすめレシピと電気代
エペイオス ノンフライオーブンには、フライドポテト、唐揚げ、ローストチキン、焼き魚、ピザ、餃子、トーストなどのプリセットメニューが用意されています。特におすすめなのは、衣をつけた鶏肉を200℃で約15分加熱するだけでできる「ノンフライ唐揚げ」や、丸鶏にハーブや塩を擦り込み、ロティサリー機能で回転させながら焼く「ロティサリーチキン」です。
電子レンジだとふにゃっとしてしまう冷凍フライも、200℃で10分程度加熱すればサクサクになります。また、発酵機能を使ってピザ生地から作る手作りピザや、160℃で90分ほど焼く蜜たっぷりの焼き芋も人気メニューです。
電気代については、消費電力が1400Wのため、1kWhあたり27円で計算すると、唐揚げ調理(約15分)で約9.45円、鶏の丸焼き(約40分)で約25.2円となります。一般的なオーブンレンジと比較しても消費電力はほぼ同等ですが、庫内が温まるのが早いため、調理時間が短縮でき、実質的な電気代は抑えられる傾向にあります。
シロカとの違いや他製品との比較
エペイオスとシロカは、共にノンフライオーブンの人気メーカーですが、それぞれに特徴があります。両者の違いを比較し、どちらが自分に合っているかを考えてみましょう。
エペイオスとシロカの特徴比較
エペイオスは約23,000円、14Lの庫内容量で3段調理が可能、重量は11.8kgです。ロティサリー機能や回転バスケットを備え、IoTモデルも展開しています。マットなブラックのスタイリッシュなデザインで、タッチパネル式の操作性が特徴です。従来モデルはヒーターが上部のみですが、新モデル「Chef」では上下両面加熱に対応しています。
一方、シロカ(ST-4N231)は約15,000円、約12Lの庫内容量でトースト4枚や直径22cmのピザに対応し、重量は約6.0kgとエペイオスより軽量です。コンベクション機能と上下ヒーターを備え、ホワイト・レッドのカラー展開があります。操作はダイヤル式で、上下ヒーターの使い分けが可能な点が特徴です。
主な違いは、加熱方式(シロカは上下ヒーター搭載)、重量とサイズ(エペイオスの方が大きく重い)、機能性(エペイオスはエンターテイメント性の高い機能が充実)、操作方法(エペイオスはタッチパネル式、シロカはダイヤル式)、価格(エペイオスの方が高価格帯)などが挙げられます。
ノンフライオーブンとトースターの違い
ノンフライオーブンとオーブントースターも、見た目は似ていますが機能面で大きく異なります。オーブントースターはヒーターのみで食材を直接加熱するのに対し、ノンフライオーブンはヒーターの熱をファンで循環させ、熱風として対流させます。
オーブントースターは上面は焼けるが下面は焼きにくく、焼きムラができやすいのに対し、ノンフライオーブンは熱風で全体を均一に加熱し、油を使わずにカリッとした食感を実現します。また、オーブントースターが基本的にトーストや簡単なグリル調理のみなのに対し、ノンフライオーブンは揚げ物、焼き物、発酵など多様な調理方法に対応しています。
温度調節も大きな違いで、オーブントースターは温度調節機能がないものも多いのに対し、ノンフライオーブンは細かい温度設定(50〜220℃)が可能です。価格はオーブントースターが数千円〜1万円程度なのに対し、ノンフライオーブンは1万円〜3万円程度と高めです。
口コミから見る評価と購入判断のポイント
実際にエペイオス ノンフライオーブンを使用している方々の声から、リアルな評価をまとめました。
良い評価と改善してほしい点
良い評価としては、マットなブラックのスタイリッシュなデザインや、1台6役の多機能性を評価する声が多くあります。調理の満足度も高く、「ポテトがカリカリサクサクになった」「冷凍コロッケを解凍せずそのまま調理したらサクッと仕上がり感動した」などの声が見られます。
また、「油を使わずにヘルシーに調理できる」「余分な油が落ちるので胃もたれしない」という健康面でのメリットや、「油・くず受け皿があるので掃除も楽チン」「付属品が取り外しやすく洗いやすい」というお手入れの簡単さも評価されています。
一方、改善してほしい点としては、「取り扱い説明書がわかりにくい」「基本的な説明がもう少し親切だと良い」という声が多く見られます。また、「プリセットメニューの選び方が面倒」「タッチパネルの反応が悪いことがある」など操作面での課題や、「思ったより大きくて置き場所に困る」「食材の下側がうまく焼けないことがある」「3段使用時に温度差がある」といった問題点も指摘されています。
購入を検討する際のチェックポイント
エペイオス ノンフライオーブンの購入を検討する際は、以下のポイントをチェックしておくと後悔しにくいでしょう。
まず、設置スペースとして、W330 × H380 × D370mmのサイズに加え、背面と側面に10cm以上の隙間が必要な点に注意が必要です。また、1400Wの消費電力に対応できるか、他の電化製品との同時使用に問題がないかも確認しましょう。
使用頻度の予測として、週に何回程度使うか、どんな料理に使いたいか具体的にイメージしておくことも大切です。IoT機能の必要性を考え、スマホ操作を希望する場合はAO249Aモデルを選択することも検討しましょう。予算については、約2万円〜3万円程度の出費は許容できるかも確認しておくべきポイントです。
FAQ:エペイオス ノンフライオーブンについてよくある質問
エペイオス ノンフライオーブンについて、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。購入を検討する上での参考にしてください。
まとめ:エペイオス ノンフライオーブンは買いか?
エペイオス ノンフライオーブンの特徴、メリット・デメリットを総合的に考慮した結論をお伝えします。
「買い」の理由としては、油を使わないヘルシーな調理が可能であること、多機能で料理のレパートリーが広がること、大容量で家族分の調理も一度にできること、デザイン性が高くキッチンがおしゃれになること、お手入れが比較的簡単であることが挙げられます。
一方、慎重に検討すべき理由としては、本体サイズが大きく設置スペースが必要であること、操作に慣れが必要で説明書が分かりにくいこと、電子レンジ機能はないので別途必要であること、油で揚げた食感と完全に同じではないことなどがあります。
総合的に見て、エペイオス ノンフライオーブンは、健康的な食生活を目指しつつ料理の幅を広げたい方には「買い」の商品と言えるでしょう。ただし、設置スペースや使用目的を事前にしっかり確認し、デメリットも理解した上で購入を検討することをおすすめします。
また、エペイオスには標準モデル(CP247A)の他に、スマホ操作可能なIoTモデル(AO249A)、さらに上下両面加熱とスチーム機能を搭載した上位モデル「Chef(EPAO502)」もあります。自分のニーズに合ったモデルを選ぶことで、より満足度の高い使用体験が得られるでしょう。

この記事を参考に、あなたに合ったノンフライオーブン選びができることを願っています。ヘルシーでおいしい料理生活を始めましょう!